...八僕は硝子会社の社長のゲエルに不思議にも好意を持つてゐました...
芥川龍之介 「河童」
...私達にまで好意を持つて頂くやうには決して願ひません...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...好意を持つてくれさうな俳友へ配つた...
種田山頭火 「行乞記」
...宿のおかみさんが好意を持つてくれて鰯の刺身一皿喜捨してくれた...
種田山頭火 「行乞記」
...私としても川棚で好意を持つたのは彼と真道さんだけ...
種田山頭火 「行乞記」
...T配達が好意を持つて...
種田山頭火 「行乞記」
...「お前に似ている男だからといって特別に好意を持たなければならん訳があるのかい? 人に好意を持つなんてことはお前の柄(がら)じゃない...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...私の仕事に姉はむしろ好意を持つてゐた...
中戸川吉二 「イボタの虫」
...手代の千代松は年上の下女お仲に好意を持つてゐたことなどが判つただけです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...話が率直で面白いのでみんな好意を持つた...
林芙美子 「就職」
...やはりほんとうに泣いてゐたのかと私は思つて軽い好意を持つた...
牧野信一 「蔭ひなた」
...その他二人のことに就いては種々と好意を持つた話を聞いた...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...好意を持つてゐると云つても私がマメイドに寄せてゐるそれは恋情沙汰ではない...
牧野信一 「バラルダ物語」
...平素自分に好意を持つてゐてくれさうな有力な先輩知己に宣伝の手紙を飛ばせ...
宮地嘉六 「老残」
...そのために青年に対して好意を持つてゐる村人からまでスツカリうたがはれてしまつたこと等――...
三好十郎 「おスミの持参金」
...御好意を持つものと思召して御名ざしになったのに対しても相済まぬこととお思いになりませんか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その結果私に好意を持つことがおできにならぬならそうと言いきっていただきたいのです」こんなことをどれほど言っても答えのないのでくさくさした中将は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...男は好意を持つた時代があつた...
室生犀星 「はるあはれ」
便利!手書き漢字入力検索