...假令甚(どんな)に自分に自分に好意を持つてる人にしても...
石川啄木 「病院の窓」
...好意を持つてくれさうな俳友へ配つた...
種田山頭火 「行乞記」
...私としても川棚で好意を持つたのは彼と真道さんだけ...
種田山頭火 「行乞記」
...右も左も好意を持つてくれる人はない全くの孤立である...
野口雨情 「札幌時代の石川啄木」
...それは誰にでも好意を持つてゐさうな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...常に多分の好意を持つのはこの爲である...
萩原朔太郎 「ローマ字論者への質疑」
...軍醫だけには好意を持つことが出來た...
林芙美子 「雨」
...妙子さんにも好意を持つてゐるンだよ...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...彼等に非常に好意を持つてゐると答へて置いた...
堀辰雄 「(ポオル・モオランの「タンドル・ストック」)」
...――二人は何時になくグリツプの姿を好意を持つて見送りながら学生の部屋に引き返し...
牧野信一 「鸚鵡のゐる部屋」
...西岡に謝り度いやうな好意を持つた...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...世の中で一番親愛と好意を持つ人物は私であるといふやうなことを云ひ...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...中戸川が好意を持つて大いに励ましてくれたので...
牧野信一 「貧しき文学的経験(文壇へ出るまで)」
...平素自分に好意を持つてゐてくれさうな有力な先輩知己に宣伝の手紙を飛ばせ...
宮地嘉六 「老残」
...そのために青年に対して好意を持つてゐる村人からまでスツカリうたがはれてしまつたこと等――...
三好十郎 「おスミの持参金」
...実母にそうした母親があるということは何かの時に聞いたこともあったのを思い出してからは好意を持つようになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ああしたよこしまな恋に自分は好意を持つべくもないと思うことによって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その結果私に好意を持つことがおできにならぬならそうと言いきっていただきたいのです」こんなことをどれほど言っても答えのないのでくさくさした中将は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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