...ちつともそんな事は考へないでたゞ賞められゝば直ぐに好意をもつたり親しくなるものと簡単にきめてゐるのですね...
伊藤野枝 「私信」
...客は少からぬ好意をもつて店を見る事になる...
薄田泣菫 「茶話」
...博士が自分に好意をもつと同時に...
徳田秋声 「仮装人物」
...(日本語で「おもう」は、初めは恋をする、好意をもつ、そちらに向って、顔面を向けて方向づけるの意味をもっていて、だんだん「考えること」に転化するのである...
中井正一 「生きている空間」
...徳川幕府に好意をもつものばかりでなく...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...私は一体美しい青年に対しては大抵好意をもつ事が出来る男なのですが...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...其の動機については好意をもつ事は出来なかったにちがいありません...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...然し藤次郎には同性の美しさに好意をもつことは断じて出来なかった...
浜尾四郎 「夢の殺人」
...彼女に好意をもつほどのものは...
久生十蘭 「金狼」
...そして好意をもつて勘忍して私のことを考へて下さることがお出來になつたなら...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...貴方が少からぬ御好意をもつて私の本をお受取りなさつたと仰言られたあの四月六日日付のお手紙は...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「リルケ書翰(ロダン宛)」
...そして白面の俺に好意をもつても誰ひとりとして俺の酔態を許した者とてもなかつたところが...
牧野信一 「ひとりごと」
...その作者に好意をもつ義務を感じられない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...稽古をやめて待つほどの好意をもつまい...
山本周五郎 「花も刀も」
...何の好意をもつ理由もないが...
吉川英治 「江戸三国志」
...よほどな好意をもつ者にちがいなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...はっきりした態度に好意をもつ傾きの方が濃くて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そして特に義経に好意をもつ一派の人々と会っていたのだとも...
吉川英治 「源頼朝」
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