...三省三は好奇心から八時十分前になると宿を出て運河が湖水に入つてゐる土手の上へと出かけて行つた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...省三は好奇心から八時十分前になると宿を出て...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...ちょっとした好奇心から覗いてみると...
田中貢太郎 「碧玉の環飾」
...子供らしい無邪気な好奇心から...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...あるものは皇帝が単なる科学的好奇心から探検を命じた物だという事を論じ...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...単に好奇心から発したものや...
豊島与志雄 「新たな世界主義」
...なに、好奇心からだ...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...理由もないのにいつまでもつづくかと思われるほど大笑いをし、畑の中を駆けずり回り、狂気じみた仕業(しわざ)をし、子供のように戯れ、ばかなことをして喜び、土くれや汚(きたな)い物をかきまわし、畜類や蜘蛛(くも)や蟻(あり)や蚯蚓(みみず)などをいじくり、それをいじめ、害を加え、小鳥を猫(ねこ)に、蚯蚓を鶏に、蜘蛛を蟻に、たがいに食わせ、しかも悪心あってなすのではなく、あるいはまったく無意識的な加害の本能から、好奇心から、無為退屈な心からであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女は好奇心からまた必要から...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いつもの好奇心からではなく...
豊島与志雄 「反抗」
...どこからどこまで見てやりたいという悪辣(あくらつ)な好奇心から...
中里介山 「大菩薩峠」
...寧ろ不思議の世界に對してそそられた好奇心から...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...Kはこうしたすべてを好奇心からだけではなく...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ただ好奇心から人びとはフリーダをまた見たいと思ったのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...好奇心から常陸夫人は物の間からのぞいて見るのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...さう云ふ本を好奇心から読み出した...
森鴎外 「俳句と云ふもの」
...好奇心から彼の前に呼び出される者どもにその奉じている宗教を問いはしたけれども...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ないしは好奇心からではないかと...
柳田国男 「山の人生」
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