...東洋詩人の点茶(てんちや)を悦ぶと好一対(かういつつゐ)なりと云ふを得べし...
芥川龍之介 「骨董羹」
...第一〇六項 地蔵尊の変位この話と好一対なるは...
井上円了 「おばけの正体」
...と女がいつたのと好一対の傑作だ...
種田山頭火 「行乞記」
...谷川と小林とはブルジョア文芸に於ける代表的な而も好一対な文芸評論家だと思ったからであり...
戸坂潤 「思想としての文学」
...(氏は学生読者層に人望のある点で平野義太郎氏と好一対だという話だ...
戸坂潤 「社会時評」
...之は文学主義と好一対の仇名として相応わしいだろう...
戸坂潤 「読書法」
...之は日本に於ける軽工業婦人労働者の場合と好一対な日本の「特殊事情」に基く労働条件乃至収取条件をなすもので...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...華族社会の好一対近衛公と西園寺侯とは華族社会の好一対なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...跛の女と火傷の男とは好一対かも知れませんが...
豊島与志雄 「土地に還る」
...ラモーの甥(おい)は寄食者クルクリオンと好一対をなすものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...まったく好一対であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...岩村(いわむら)さんのお話しの『学士会院(ラシステキュー)の鐘』と好一対(こういっつい)とも云うべきで...
沼田一雅 「白い光と上野の鐘」
...顎十郎の顎と好一対(こういっつい)...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...いってみればこの上もない好一対の悪夫婦というところなのです...
久生十蘭 「ハムレット」
...本書の第三十五節 He shakes his head, but there is nothing in it. の部に記したのと好一対の誤信である...
穂積陳重 「法窓夜話」
...昭和新時代の円本書肆が一円本でコロブ(破産)という事になれば好一対此駄洒落を聴いた座中の一人が...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...春夫が奇妙な生き恥を文学上さらしているのと好一対...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...北の端の弘前(ひろさき)の和鞍(わぐら)と南北好一対をなすものといえましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
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