...◇若し、日本音楽を愛し、歌舞伎劇を愛し、紫の色を愛(め)で、白緑の色を好み、紺蛇(こんじや)の目を好き而も、近代ジヤズに魅力を感ずる女性あらば、如何なる香水がふさはしいか...
大手拓次 「「香水の表情」に就いて」
...私は初めてこのお好み焼屋へ来て...
高見順 「如何なる星の下に」
...蒐集家に通有な好みは...
辰野隆 「愛書癖」
...最も読書を好み手に巻を釈(す)てず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...そしてこのすべてであることを好みすべてを知ることを好む第二の魂が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...襟付のお召に縫取をした小紋の羽織を引掛けた衣裳の好み...
永井荷風 「来訪者」
...ハイランド出身の先生の好みが...
中谷宇吉郎 「英国の物理学界と物理学者」
...それをシェイクスピアの好みで模様替えしたのだから...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...ヴェルサイユ宮殿の後苑プティ・トリアノン(ルイ十五世がマダム・バリのために造った後苑)を殊に好み...
野上豊一郎 「パリの地下牢」
...性質(たち)(石の)のいいやつばかりお好みと来たのさ...
長谷川時雨 「朝散太夫の末裔」
...各自の好みに合う感激に身を任せるような満足を与え...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...身に就いたおしやれを事としてゐる凡ての好みが...
牧野信一 「小川の流れ」
...この恵まれた事情が日本人の木材に対する好みを発達させました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...衣服の好みがもう変ってきたので...
柳田国男 「母の手毬歌」
...彼女の好みにあった客を選ぶためには...
横光利一 「上海」
...中にかならず異彩ある風貌の持主や、“めし屋の先生”なる人物もあつて、時事を論じ、諷刺を好み、大臣富豪をあげつらひ、一ぱい何錢の汁と一ぜん飯は食つてゐたが、和氣あいあい、卑屈やニヒルの陰影がなく、社會力の岩磐らしい不屈さと、洒脱があつた...
吉川英治 「折々の記」
...(信長の好みは何か)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...どうしてお経文などをお好み遊ばすか」「亡き母者人(ははじゃひと)に連れられて...
吉川英治 「源頼朝」
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