...色好みなあの人に...
芥川龍之介 「袈裟と盛遠」
...画の外余の尤(もっと)も好みしは昔物語りにて...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...男女の衣裳に区別がない程一般に派手好みの服装が流行して居たのだ...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...――かくて岩波臭という一つの好みが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...奥さんは隣り町の米問屋から器量好みで貰われてきているのであるが...
中村地平 「南方郵信」
...あれは丁度その眞中をいつてゐる好みだといへる...
長谷川時雨 「下町娘」
...「朝食会で〈お好み焼(グリルド・ケーキ)〉をやめたら...
久生十蘭 「だいこん」
...寂しさを華奢の一つに人好み我は厭へど逃れえぬかなこの人は誰でもよい...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...しかしより穩かな極端に對する好みをもつて...
三木清 「人生論ノート」
...近松の觀音巡りは茶屋女の好みを見た...
三田村鳶魚 「女順禮」
...種類もちがう人ですから(人となりが)私は撫で肩男一般への自分の好みを超越いたします...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...素肌に着たセルの横縞は背が高いからの好みか...
森林太郎 「身上話」
...自分の好みにあわないものはすべてしりぞけるというのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これは多くの作者に共通した迷いの種かも知れぬが……又読者の好みや...
夢野久作 「江戸川乱歩氏に対する私の感想」
...着付はその代々の好みになっているのですが...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...一ト目で佐々木家とわかる道誉好みの“山吹いろ一色”の行列は...
吉川英治 「私本太平記」
...三位卿の殺人好みも悪くは思えなかったが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...多分直木の好みであったろうと思う...
吉川英治 「河豚」
便利!手書き漢字入力検索