...しかし好みと云うものも...
芥川龍之介 「俊寛」
...「風流お好み焼――惚太郎」は紹介しながら...
高見順 「如何なる星の下に」
...どんな事でも選り好みは致しませんから...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...それに好みの衣裳(いしょう)を縫って着せなどした...
徳田秋声 「足迹」
...それをシェイクスピアの好みで模様替えしたのだから...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...千どりといふお好み焼へ行って...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そのときは半分以上も字の意味が分らないままに自分勝手にそれをハイネ好みの甘美な詩に仕上げてしまつてゐた奴が實はハイネの晩年の...
堀辰雄 「旅の繪」
...人物画よりもむしろ花鳥を好み...
正岡子規 「病牀六尺」
...元義は髪の結ひ方に好みありて数里の路を厭(いと)はずある髪結師のもとに通ひたりといふ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...極端にいへば俗人は陳腐を好みて新奇を排するの傾向あり...
正岡子規 「萬葉集を讀む」
...文化の程度の低い民族あるいは社会層の者ほど原色配合を好み...
宮本百合子 「芸術が必要とする科学」
...どちらかと云えば貴婦人好みが多かった...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...だが、好みとなれば、主觀の問題だから、いくらでも我が張れるし、又先の苦情も入る餘地がある...
吉川英治 「折々の記」
...つねに賄賂(わいろ)を好み...
吉川英治 「三国志」
...京童(きょうわらべ)から“道誉羽織(どうよばおり)”とよばれている彼好みな改良仕立ての陣座羽織が幾通りもある...
吉川英治 「私本太平記」
...朝からぜいたく好みでもあるまい...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ひとたび茶の間へ返ると主人の位置に直って今度は“あるじ”として奉公人へ臨む身になるので自然こうした居間好みや自己の厳粛化にもなってくるのではあるまいか...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...やがてそれが一つの好みになってくると...
和辻哲郎 「藤村の個性」
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