...自分の権威を振りまわすことを好み...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...ただ好みが違っているのじゃ...
芥川龍之介 「俊寛」
...老紳士は閑(ひま)にまかせて自分の好みを...
薄田泣菫 「山雀」
...周囲のごひいきのお好みに応じた表情を...
太宰治 「如是我聞」
...中世期羅馬法王インノセント三世は非常に豪華な生活を好み...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...そして自分等の好みで学校通いの洋服を着せてもらって...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...私の精神が望んでるものを少しも好みません...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ハイランド出身の先生の好みが...
中谷宇吉郎 「英国の物理学界と物理学者」
...老人の好みでなくして青年の好みである...
萩原朔太郎 「石段上りの街」
...ふと、そんなことを思つたといふのも、去年「塔影」といふ繪の雜誌で、京都に建つ榊原紫峰氏の新築の、庭木や、石や、木口の好みの、思ふがままに、實に素晴しいものが、易易と、實に神業のやうにうまく調ひ、しかもその豪華さが、奧ゆかしいまで目立たずに、自然らしく、組みたてられてゆくやうな話に、わたくしは、自分のものでもないのに、自分のもの以上な、樂しみと悦びを感じて、未知な方ではあるが、京都へゆくことがあれば、その新築を、ぜひ見せて頂かうと自分勝手に樂しんでゐたからで、いかにも豐富といふこと――この世にも、こんな好いことがあるのかと心樂しく思はせられたからだつた...
長谷川時雨 「家」
...そして派手好みだったので...
三浦環 「お蝶夫人」
...世間ただ好みて情を縦(はな)ち欲を極むるを追い求むるあり...
南方熊楠 「十二支考」
...我々の好みはますますひ弱くむつかしくなっている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...全体の仕立の好みからいうと米国風であるが...
夢野久作 「暗黒公使」
...自分は女子のみを男子の助成者だと云ふことを好みません...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...張飛のどこが悪いと仰せあるか」「生来、酒を好み、酔えば、みだりに士卒を打擲(ちょうちゃく)し、すべてに軽率である...
吉川英治 「三国志」
...もそっと玄蕃が好みの衣裳を下されたい」「お伝え申そう...
吉川英治 「新書太閤記」
...十分に藤村の好みが現われているのである...
和辻哲郎 「藤村の個性」
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