...好き好んで出て来るもんですか? 高い声では言はれないが...
石川啄木 「道」
...何も好き好んで表向(おもてむき)にしようと言うんじゃない...
泉鏡花 「婦系図」
...好き好んで苦しみを買っているのだ...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...「それでは、御前様、好き好んで、こんな御政道の手伝いを遊ばしたわけじゃ無いと仰しゃるので――」「そうとも、その通りだよ、――誰が好きでこんな非道なことをするものか、みんな上からの指図で、嫌々乍ら、お上の手足になったのだ、下々の怨の声を聞く時の辛さ切なさ、この胸がよくも張り裂けない事であったと思うよ」鳥居甲斐はホッと吐息を洩らしました...
野村胡堂 「礫心中」
...ましてや好き好んで飛び込んできたこの芸人の世界じゃないか...
正岡容 「寄席」
...好き好んで泥濘(ぬかるみ)を撰(よ)って寝ころびたくはないでしょ...
夢野久作 「二重心臓」
...誰も好き好んでこんなことをやつてゐるんぢやないよ...
吉川英治 「折々の記」
...自分から好き好んでいたようなものになろう...
吉川英治 「随筆 新平家」
...誰が初めから好き好んで...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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