...手前どもにもわざわざ御心づけを頂きまして――尤も好い塩梅(あんばい)に雪も晴れたやうでげすが――」などと訳のわからねえ事を並べやがるから...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...好い塩梅(あんばい)に三つ組のテーブルの一つが触ったので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...好い塩梅(あんばい)にそれも数日間で直ってしまった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...好い塩梅(あんばい)に蛍はあまり逃げ出さなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...好い塩梅(あんばい)に都合を附けて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...好い塩梅(あんばい)に幸子がひとり長椅子に臥ころんでいるのを見付けると...
谷崎潤一郎 「細雪」
...このところ好い塩梅(あんばい)に眼の縁の翳(かげ)りが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...好い塩梅に漸(ようや)く夫の機嫌(きげん)が直り...
谷崎潤一郎 「細雪」
...しかし好い塩梅(あんばい)に大事に至らなかったものの...
谷崎潤一郎 「途上」
...好い塩梅(あんばい)に二枚のカアテンが...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...好い塩梅に日影はさう強く当らなかつた...
田山録弥 「ある日の印旛沼」
...好い塩梅にあの宿屋は焼けずにすんだかも知れないな同時にあの港の人達がその火事のために大騒ぎをしてゐるさまがはつきりと眼の前に映つて見えた...
田山録弥 「島の唄」
...丁度好い塩梅に下りの汽車がやつて来て...
田山録弥 「玉野川の渓谷」
...「好い塩梅ね――」かう女は喜ばしさうに言つた...
田山花袋 「耶馬渓の一夜」
...「あゝ好い塩梅に止んだわ...
田山花袋 「耶馬渓の一夜」
...「好い塩梅(あんばい)だ」と宗助が御米の顔を見ながら云った...
夏目漱石 「門」
...好い塩梅(あんばい)に飛んで来てくれたお染の加勢で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...好い塩梅(あんばい)に上がって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
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