...好い加減に返事を胡麻化した...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...そこで好い加減に話を切りあげて...
芥川龍之介 「軍艦金剛航海記」
...ペエタア等の英吉利文芸の峯々に攀(よ)づることは好い加減の語学力では出来ぬことである...
芥川龍之介 「平田先生の翻訳」
...好い加減の処で声を掛けてくれ...
江見水蔭 「硯友社と文士劇」
...好い加減痺(しび)れを切らすのも尤(もっと)もなのであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そうして私は自分に恋い憧れている女を好い加減に欺き...
谷崎潤一郎 「秘密」
...好い加減に聞いてゐたが...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...」こんな好い加減の目の子勘定を並べてありふれの年賀状全廃説を称えていたが...
寺田寅彦 「年賀状」
...だから君も好い加減に貰っちまったら好いじゃありませんか...
夏目漱石 「行人」
...その案内者もまた好い加減に這入った...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...そこを好い加減にしておく真事ではなかった...
夏目漱石 「明暗」
...お延はとうとう好い加減にして切り上げなければならなかった...
夏目漱石 「明暗」
...ただ朦朧(もうろう)たる頭脳から好い加減に流れ出す言語と見れば差(さ)し支(つか)えない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...好い加減にして引揚げました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...堂々回りも好い加減にするが好いぞや...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...その時だけは好い加減に点頭いてゐるが...
牧野信一 「塚越の話」
...」「もう好い加減に許して呉れよ...
松永延造 「職工と微笑」
...好い加減にして置かなけりゃあ駄目でしょう...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
便利!手書き漢字入力検索