...急がなくっても好い...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...重太郎氏が数ある蔵幅のなかでも一番好いてゐただけに...
薄田泣菫 「茶話」
...「もう好い、俺は酒が飲めんから、注(つ)いでもいかん」平三郎は盃を下へおこうとした...
田中貢太郎 「水面に浮んだ女」
...好い男を夫に持たしてあげる」お岩は喜兵衛の詞(ことば)に云いくるめられて...
田中貢太郎 「四谷怪談」
...男の方ではこれを好い機會に女と離れるつもりらしいのです……...
田山花袋 「道綱の母」
...殆ど研究に値ひするものはないと言つて好いくらゐ貧弱である...
田山録弥 「私の考へてゐる事」
...何と云っても琵琶湖は好い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...現在に於ける――之が歴史の最も具体化されている時間点である――社会を分析すれば好いわけであり...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...奉天はまだ好いとしても...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...一時彼は音楽を好いたこともあったのですが...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...これは警察を煩わしたほうが好いというので...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...ちょっと週末旅行などにも好いところで...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...「斯んなに晴れ渡つた好い天気だといふのに可笑しいな? 雨なのかしら?」屋根に...
牧野信一 「悪筆」
...何方を追つて好いのやらと途惑ふた万豊が八方に向つて夢中で虚空を掴みながら暴れ出た...
牧野信一 「鬼涙村」
...何をして暮したら好いだらうか! 自分は...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...叔母さんにでも誰れにでも云ひつけるが好いさ...
牧野信一 「妄想患者」
...ねえ好い子だから...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...足取(あしどり)もこれで好いの...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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