...あの少年の寡婦として通して来たと申したほうが好いのでしょう...
モオパッサン 秋田滋訳 「寡婦」
...向うだつた」「これで好いのかね?」支那語を片語でやるSが一行の不安を表して...
田山録弥 「草道」
...世間から聡明だと言はれることは好いことであるか...
田山録弥 「正宗君について」
...みんなで好いものを書きませうよ...
徳田秋聲 「草いきれ」
...あれをあす早速買ふが好い...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...うちにいて親父(おやじ)の古洋服でも着て太平楽を並べている方が好いかも知れない...
夏目漱石 「虞美人草」
...文学は無類飛切(とびきり)の好い職業で...
「文芸は男子一生の事業とするに足らざる乎」
...『そんなに氣を落さんでも好い...
南部修太郎 「疑惑」
...界隈に名も顏も賣れた好い男でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...番頭の彌七――こいつは一寸好い男で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もう少し好い名前がつけられなかつたものでせうかねえ? だつて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...自分にも分らない好い加減の事を言っているんだ...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...安本龜八作の好い男二人と...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...「働き好い」と云う口実で彼(あ)の西洋人の寝間着の様なブカブカしたものを夏にさえなれば着させて置いた...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...いきな模様の裾長い着物に好きでかつら下地にばかり結って居た様子はそのお白粉気のないすき通るほどの白さと重そうに好い髪とで店の若いものがせめてとなりの娘だったら附文位はされようものと云ったほどの...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...それは艦長が只簡短な号令を機関室へ下せば好いのである...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...「おめえらは好い人間だ」と杢助は云った...
山本周五郎 「似而非物語」
...むしろこれは好い機会だ...
山本周五郎 「風流太平記」
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