...井上のあの京都のアクセントで話す東京語と好い對をなして面白いと思ひました...
竹久夢二 「砂がき」
...奥様に可愛がられたら好いぢやないの...
田中貢太郎 「蟇の血」
...「しかし、好い女でしたね、生かしておきたかったですね」「そうだな」ベルセネフがまた何か思いだして云おうとした時に、主翁(ていしゅ)が食事の準備(したく)をして持って来た...
田中貢太郎 「警察署長」
...好いことに思い附いた...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...世間から聡明だと言はれることは好いことであるか...
田山録弥 「正宗君について」
...むしろそれはロマンチツクであると言つても好いくらゐである...
田山録弥 「正宗君について」
...音楽の方はかなりまで好い加減に色々に変化させても...
寺田寅彦 「ラジオ雑感」
...また苦心して纏めた歌の法則も時には好い歌を殺す道具になるように...
夏目漱石 「中味と形式」
...我慢して聞いてやっても好い...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...そりゃ好い具合だ」「ちっとも好い具合じゃない...
夏目漱石 「明暗」
...金之丞といふ好い男が怪我(けが)でもしたのかい」とお先つ走りのガラツ八...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...好いかげんトロリとしていると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...氣の毒な」人の好いガラツ八がボロボロと泣くのを見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...向ひ合つて居ると、仲が好いのに、陰に廻ると、滅茶々々な惡口ですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「家で飲んでるのも好い...
牧野信一 「熱海へ」
...三日でも四日でも好いから一層そのまゝ小田原まで……」小田原といふのが目的の地だつた...
牧野信一 「剥製」
...だから大使の奥様は好い顔をしなかったけれど...
三浦環 「お蝶夫人」
...その学生はいつも坐るらしい陽あたりの好い場所まで来て...
横光利一 「旅愁」
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