...彼は奸悪な計画を練っているようです...
...あの政治家は奸悪な印象を与える...
...奸悪な顔つきをしている人からは遠ざかるようにしよう...
...この小説には奸悪な悪役が登場する...
...目的を達成するためには、時には奸悪な手段を使うこともある...
...より一層奸悪なる計画を廻(めぐ)らし...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...栃木県下都賀郡谷中村民吾等の現住せる谷中村ハ今や奸悪なる買収の毒手ニ罹りて瀕死の境に彷徨しつゝあり...
田中正造 「非常歎願書」
...奸悪にも故らに人民の水防を妨害して堤防の破るゝに任したり...
田中正造 「非常歎願書」
...禹徳淳 (大声に)かの奸悪なる老賊めわれわれ民族二千万人滅種の後に三千里の錦綾江山を無声の裡に奪わんと青年らは凝然と聞き入っている...
林不忘 「安重根」
...信任を辱うした内閣諸公がそういう奸悪な存在を形成しているとでもいうようなこの言辞は...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...被告の「根深い奸悪(かんあく)」を現わすものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その奸悪(かんあく)な家庭によって実現されていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...子孫を絶さんと計るこれら奸悪のものに対して...
直木三十五 「南国太平記」
...既成(きせい)政治家の張り廻(めぐ)らした奸悪(かんあく)な組織や習慣を一つ一つ破砕(はさい)して行くことは...
中島敦 「弟子」
...あの時計の事件によって私の心象に残された彼の奸悪さと...
中島敦 「南島譚」
...奸悪(かんあく)なる白人共の手の伸びるのは其の時です...
中島敦 「光と風と夢」
...この前、ツワイクがフーシェという人物をかいている、そのもとがバルザックだということお話しいたしましたね、この「暗黒事件」にタレーランやなどとフーシェが出て来てフーシェに巻きついて血をすった最後は伯爵某が、小説の奸悪な、向背恒ないナポレオン時代のきれ者たるマランとい主人公です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...忘恩・裏切り・奸悪・残忍・にまでは決してゆかなかった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かれらの奸悪(かんあく)な計略を理解した...
山本周五郎 「青べか物語」
...「一ノ関は奸悪(かんあく)の人だ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...如何なる奸悪(かんあく)無道な所業といえども...
夢野久作 「少女地獄」
...彼のような乱世の奸悪(かんあく)を...
吉川英治 「新書太閤記」
...またドーブレクの奸悪な手段等を話して聞かせますとジルベールも涙を流して口惜しがり...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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