...半紙に書いた女文字...
泉鏡花 「婦系図」
...一封の女文字の手紙が僕に来た...
辰野九紫 「青バスの女」
...大胆にも一通の艶書(えんしょ)二重(ふたえ)封(ふう)にして表書きを女文字(もじ)に...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...第一は窓、次に窓の見える縁側、次に女文字、その三つを集めて考えてみると、通りを挾んだ向うの家の娘に違いありません...
豊島与志雄 「二等車に乗る男」
...少々意外に思って取次の手からその手紙を受取って見ると女文字でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...小さな方は女文字であったから...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ一つの女文字が所々にはさまれて...
中里介山 「大菩薩峠」
...女文字らしい匂いがあります...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...いつもの蚯蚓(みみず)をのたくらせた女文字で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小菊に書いた女文字を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...下手(へた)な女文字でなよ/\と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...上夕暮(ゆふぐれ)の店先(みせさき)に郵便脚夫(いうびんきやくふ)が投込(なげこ)んで行(ゆ)きし女文字(をんなもじ)の書状(ふみ)一通(いつゝう)...
樋口一葉 「うらむらさき」
...反物の板紙で無器用につつんだ女文字で...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...「お蝶(ちょう)」と女文字で書いてあった...
山本周五郎 「ちゃん」
...長崎から来た女文字の手紙ばかりで...
夢野久作 「近世快人伝」
...「今朝ほど、黒書院のお庭先にある梅の木へ、短冊(たんざく)がついておりましたそうな」「誰ぞ、まずい歌でも認(したた)めたか」「どなたの筆やらわかりませぬが、女文字で、吹上(ふきあげ)の妖鬼のことに寄せて、不吉めいた歌が書いてあったとやら申します」「そうか……」と吉宗は苦ッぽい微笑を頬にのぼせて、「女のしたことでは取るにもあたらぬ...
吉川英治 「江戸三国志」
...女文字が手からこぼれる...
吉川英治 「大岡越前」
...その女文字の墨あとを...
吉川英治 「私本太平記」
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