...頸や手足が小さくて何處かに女性的な小兒らしい面影が見えぬでもない...
有島武郎 「半日」
...乃至此女性的なる都會に起る一切の秋の表現...
石川啄木 「葬列」
...後には女性的な男性も使った...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...頼むわよ」女性的ながら何かすごみのきいた声だった...
高見順 「いやな感じ」
...女性的なとこや疑がい深いとこあるのんも...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...その女性的な顔立ちはきつと見る人に一種の悪感(をかん)を覚えさせたにちがひない...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...平和にして且つ女性的なる社會事業に老後の慰藉を求むるの人となりぬ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その身体つきのやや女性的な美(うる)わしさ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...厚ぼったい唇が女性的な赤みにそまっていた...
豊島与志雄 「常識」
...謂わば凡てに女性的な濡いと曲線とが乏しい彼女なのだが...
豊島与志雄 「鳶と柿と鶏」
...そこには女性的な弱い心や...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...実に女性的なたそがれが続く...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...きわめて女性的な姿が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...女性的な柔らかさの見える人であったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そんな時でも大河内君は穩やかな女性的な眼つきで...
室生犀星 「京洛日記」
...甘美な女性的なリズムを愛したりした時代のあつたことを物語りたいのである...
室生犀星 「抒情小曲集」
...どっちかというと女性的な彼の顔に...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...京訛(なま)りの言葉が女性的なので...
山本周五郎 「末っ子」
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