...どうやら女好きであった...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...どちらも女好きな貴族の美男子なのである...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...何しろちょっと女好きのする顔だちで...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...昨日から道連れになつて同宿したお遍路さんは面白い人だ、酒が好きで魚が好きで、無論女好きだ、夜流し専門、口先きがうまくて手足がかろい、誰にも好かれる、女には無論好かれる...
種田山頭火 「行乞記」
...女好きなところはロシア人も外国人も似たりよったりですよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...下半分に女好きのする魅力が漂っていた...
豊島与志雄 「微笑」
...世に謂(い)ふ女好きのする人間でせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...脂(あぶら)ぎつて女好きで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女好きで遊び好きで笑談を口から絶やさないといってもいいくらいのTを振返ってみると...
長谷川伸 「幽霊を見る人を見る」
...妙に女好きのするタイプだから...
久生十蘭 「喪服」
...主人が名ざす人に物を渡し観客中からもっとも女好きな紳士を選び出し...
南方熊楠 「十二支考」
...そんな男ですよ」「……貴島君が女好きだつて...
三好十郎 「肌の匂い」
...女として普通に結婚をしてから出会う機会をとらえたほうがいいと思うのですが、その結婚相手ですね、兵部卿の宮は表面独身ではいられるが、女好きな方で、通ってお行きになる人の家も多いようだし、また邸(やしき)には召人(めしゅうど)という女房の中の愛人が幾人もいるということですからね、そんな関係というものは、夫人になる人が嫉妬(しっと)を見せないで自然に矯正(きょうせい)させる努力さえすれば、世間へ醜態も見せずに穏やかに済みますが、そうした気持ちになれない性格の人は、そんなつまらぬことから夫婦仲がうまくゆかずに、良人(おっと)の愛を失ってしまう結果にもなりますから、ある覚悟がいりますよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...」「おじさまは莫迦でいて女好きだから...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...貴方は決して女好きではない」「いきまくことはない」と甲斐が云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...然るにこの新平さんは実は第一候補で、第二候補はこれも前の満鉄総裁、文豪夏目漱石の友人で、女好きで、酒好きで、ウソかホントか、梅毒で片目をつぶしているという中村是公のオヤジさんであった...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...大てい女好きで長生きをするものだが……俺なんかは無論...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...……あの女好きめ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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