...彼女の方が女主人公としての魅力があると思う...
...この小説中の女主人公たちは今でも生きていて...
モオパッサン 秋田滋訳 「ある自殺者の手記」
...女主人公(じょしゅじんこう)はマリアでなければクレオパトラじゃありませんか? しかし人生の女主人公は必ずしも貞女じゃないと同時に...
芥川龍之介 「或恋愛小説」
...近代の小説の女主人公(じょしゅじんこう)に無条件の美人を見たことはない...
芥川龍之介 「お時儀」
...――それ等はいずれも旅行者の僕には支那小説の女主人公にふさわしい名前ばかりだった...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...」――風流懺法(ふうりうせんぽふ)の女主人公(をんなしゆじんこう)と...
泉鏡太郎 「大阪まで」
...いくばくもなく風説の女主人公たる貴夫人の夫君が一足飛びの栄職に就いたのが復(ま)たもや疑問の種子となって...
内田魯庵 「四十年前」
...録子は女主人公の戀人の夫人をする事になつてゐた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...イプセンの女主人公のうちに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...女主人公の老父がその愛嬢の帰朝を待つ胸中を描き得たのは...
永井荷風 「十日の菊」
...自分の作品の女主人公をしてそんな遠い山國で暮らしてゐる彼女の夫の身の上を氣づかはしめる事によつてのみ信濃といふものと彼女とを結びつけるだけでは何んとなく物足りなくなつて...
堀辰雄 「姨捨記」
...私は漸つとかうして自分のものになり出したこの不幸な女主人公を...
堀辰雄 「七つの手紙」
...ふいと自分の小説の女主人公のことを考へたりしてゐました)――ちよつと話が別になるが...
堀辰雄 「端書」
...そういう小説の女主人公などに一種の淡い愛着のようなものさえ感じているところから...
堀辰雄 「花を持てる女」
...どのようないきさつで同じ女主人公の上に経験されたか...
宮本百合子 「あとがき(『伸子』第一部)」
...軽蔑をもって女主人公に結婚しないで母親になった行為を批評するけれども...
宮本百合子 「傷だらけの足」
...又あの女主人公のお妙(たえ)を「隣の女」のお小夜の様な凄い腕の女にされたかもしれない...
宮本百合子 「紅葉山人と一葉女史」
...小説を二つはがんばったでしょう?『新女苑』のは杉子という女主人公で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...女主人公は観音の熱心な信者である一人の美しい女御である...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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