...彼女の方が女主人公としての魅力があると思う...
...(殊(こと)にもその女主人公のわななきの有様を描写するに当っての...
太宰治 「女の決闘」
...死を遂げるまでの女主人公の運命が行間を伝わり字間を伝わって...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...みのるは矢つ張り行田の手で作られた戯曲の女主人公をやる事に定まつてゐた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...その女主人公は音樂家の老孃であつた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...『むき玉子』の女主人公(ヒロイン)に対する円満な解決や...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...シンダレラの教母 シンダレラは有名なお伽噺の女主人公で...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...新庄はお葉といふその女主人公と...
徳田秋聲 「浪の音」
...そこに能を終つて橋掛から楽屋へ向ふ熊野がゐる……熊野はまだ劇中の女主人公である...
野口米次郎 「能楽論」
...併し女主人公一人より居ない様子だ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...女主人公は、少佐位の未亡人で、男主人公は、学殖のある紳士――先づ資産のある大学教授位の位置(ところ)とする、女主人公の未亡人と、此の大学教授の細君とは、学校朋輩で、殆んど姉妹同様の間柄、そして此の教授夫人は、基督教(キリストけう)信者の、常に博愛事業などに奔走する立派な奥方でもあるのだ...
二葉亭四迷 「未亡人と人道問題」
...その頃愛読していたモオリアックの「焔(ほのお)の流れ」という小説の結末に出てくるそのかわいそうな女主人公の住んでいる...
堀辰雄 「木の十字架」
...そういえばその「影絵は踊る」の女主人公も橘之助門下の某女だったし...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...「僕はいつも貴女を女主人公(ヒロイン)だと思ってるんです...
宮本百合子 「「インガ」」
...軽蔑をもって女主人公に結婚しないで母親になった行為を批評するけれども...
宮本百合子 「傷だらけの足」
...八犬伝の全体の女主人公になっておられる伏姫(ふせひめ)様が夫と立てておられる八(や)つ房(ふさ)という犬に身を触れずにみごもられた……というお話の処まで読んでしまいました...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...或はそのエロ・グロの女主人公(ヒロイン)に対して...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...この事件の女主人公(ひろいん)が怪しいとは言語道断……」「あたし久し振りに日本に帰って来たんですから...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...女主人公は観音の熱心な信者である一人の美しい女御である...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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