...彼女の方が女主人公としての魅力があると思う...
...――それ等はいずれも旅行者の僕には支那小説の女主人公にふさわしい名前ばかりだった...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...「双鎖山(さうさざん)」の女主人公金定等は悉(ことごとく)かう言ふ女傑である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...女主人公のネルリが朝早く起きてストーヴの前を掃除している姿が眼前にチラチラするような気がしたと言っていた...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...フロウベエルは小説の女主人公が自分の情夫(いろおとこ)に贈物をする時に...
薄田泣菫 「茶話」
...この女優が嘗(かつ)て舞台に上(のぼ)した事のある沙翁(さおう)劇の女主人公...
薄田泣菫 「茶話」
...録子は女主人公の戀人の夫人をする事になつてゐた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...女主人公が穴蔵へ引っ込んだあとへイルマが蠅取(はえと)り紙を取り換えに来る...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...焼火箸で突き殺したという武勇伝の女主人公...
中里介山 「大菩薩峠」
...女主人公が幻想を見る姿が如何にも切実に迫つて来て...
中谷宇吉郎 「ツーン湖のほとり」
...不如帰の女主人公を思はせるやうな...
萩原朔太郎 「石段上りの街」
...すべての女主人公を一固めにして...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...たまたま彼女が泰西(たいせい)の思想劇の女主人公となって舞台の明星(スター)となったときに...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...かの老執事が女主人公の暴れ出すのを折檻(せっかん)して取り鎮めるとともに...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...あの女主人公の顏がはつきりと浮んで來るかどうかといふ事が問題になつた...
堀辰雄 「小説のことなど」
...そういえばその「影絵は踊る」の女主人公も橘之助門下の某女だったし...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...古風な哀れつぽさで取卷かれてゐる女主人公になつてしまつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...あの女主人公と主人公との間の誤解...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...女主人公の香代を水谷八重子...
三好十郎 「「地熱」について」
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