...彼女の方が女主人公としての魅力があると思う...
...女主人公はこの西洋間を「わたしたちの巣」と名づけている...
芥川龍之介 「或恋愛小説」
...――それ等はいずれも旅行者の僕には支那小説の女主人公にふさわしい名前ばかりだった...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...ちやうど女主人公の小間使が朋輩の女中の皿を壊(こは)したのを...
泉鏡花 「いろ扱ひ」
...自分の扮する女主人公の心持を演出するのに...
薄田泣菫 「茶話」
...死を遂げるまでの女主人公の運命が行間を伝わり字間を伝わって...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...女主人公は、一人の子どもを設けてるつまらない夫と離婚して、愛してる正直な男に再婚したのであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...イプセンの女主人公のうちに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ことに女主人公が死ぬところは鬼気(きき)人を襲うようだと評したら...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ふいと自分の小説の女主人公のことを考へたりしてゐました)――ちよつと話が別になるが...
堀辰雄 「端書」
...さういふ小説の女主人公などに一種の淡い愛着のやうなものさへ感じてゐるところから...
堀辰雄 「花を持てる女」
...その女主人公ヴィオレエヌの惜しげもなく自分を与える余りの純真さ...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...のちに木下杢太郎氏をしてあの清親ゑがく列車中には「佳人の奇遇」の女主人公が乗込んでゐたらうと云はしめた...
正岡容 「山の手歳事記」
...「僕はいつも貴女を女主人公(ヒロイン)だと思ってるんです...
宮本百合子 「「インガ」」
...昔から可哀そうな少女のお話の女主人公は継娘ときまっていて...
宮本百合子 「女の手帖」
...たとえば手内職から今日の富豪となる迄の努力生活の女主人公として女のひとの立志伝がのったりしますが...
宮本百合子 「キュリー夫人の命の焔」
...「若い人」(映画)の女主人公をやって好評であった市川春代が春香にとび入り...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「乳房」のなかの女主人公ひろ子のその頃の心持です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そのためには女主人公が首を切られただけに留めておくわけに行かない...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
便利!手書き漢字入力検索