...いま打殺すと女だてらに薪(まき)を振上げ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...あるいは云う男の師匠が弟子を折檻する例は多々あるけれども女だてらに男の弟子を打ったり殴(なぐ)ったりしたという春琴のごときは他に類が少いこれをもって思うに幾分嗜虐性(しぎゃくせい)の傾向があったのではないか稽古に事寄せて一種変態な性慾(せいよく)的快味を享楽(きょうらく)していたのではないかと...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...もう罰は充分ですわ……」「お前が女だてらに議論を吹っかけるんなら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「マリ・デル」
...女だてらに脇差を抜いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...女だてらの血判までしてやりました」「あなた様のお名前を書き...
中里介山 「大菩薩峠」
...若い女だてらに一人で歩いて行くんだぜ...
南部修太郎 「S中尉の話」
...女だてらの遠慮などをしてはいられません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女だてらに大胡坐(おおあぐら)をかくと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女だてらに入口の格子に猛然と體當りをくれて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女だてらに見物にも参りませんが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あられもない女だてらの動作にすこしの羞恥をしめさない無智...
火野葦平 「人魚」
...女だてらにあぐらに似た坐り方で...
牧野信一 「心象風景」
...お初は、素直な口調で、「そうですか――じゃあ、お話というのを伺いましょう? 何か、女手のいる大仕事でもありますのか? なあにね、あたしもこれまで、女だてらに、親分たちを向うにまわして、大きな口を利いていましたが、やっぱし、女ッ切れの一本立ちに、くるしいこともありますのさ――親分の方から、こうしてわざわざ来てくれたのですもの、どんなことでも、否やはいわずに、働かせていただきたいものですよ」「そうかえ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...女だてらに、綽名(あだな)の一つも持ったものが、娘っ子じゃあるまいし、舞台の上の男に惚れて、追っかけまわす――身性(みしょう)を知って、嫌(きら)いに嫌っていると知りながら、あきらめず、相手の秘密を知っているをネタに、おどしにかけさえする――浅間しいとも、あつかましいとも、お話にもなりゃあしません――だけど、恋しいの、好きだの、と口に出してしまったからには、いうことを肯(き)いてくれればよし、さもなくば、一緒に地獄へ引き落してやらなければ、辛抱が出来ないのが、あたしの生れつきなのだから、あの人にも、まあ、何もかも因果(いんが)だと、あきらめて貰う外はありませんよ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...パッチリと女だてらのお召の丹前に櫛巻頭...
夢野久作 「女坑主」
...――一足遅く追い着いてきた菖蒲(あやめ)の寮の御方が女だてらの喧嘩買いと見えた...
吉川英治 「剣難女難」
...女だてらに木太刀を取って遊侠の徒に交じったり...
吉川英治 「剣難女難」
...女だてらといおうか...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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