...国民一致之を動機にして大奮発することが出来なかつた事は非常に残念至極に考へるのであります...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...これから国民が努力して一生懸命奮発する...
大隈重信 「吾人の文明運動」
...さらにいっそう奮発するくらいでなければ真の一等国とはなれない...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...両者揃えば奮発する...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...一奮発する気は無いか」重右衛門は黙つて居る...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...成程それで十分に奮発する事も出来ないのかと思ふと...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...巧(たく)んだゆすりの手と思い込んでますます慄(ふる)え上がりとうとう二百五十円まで奮発する...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...岡山県会は該地方融資銀行に五割迄の損失補償を奮発することによって貸付けを行わせることにしたという...
戸坂潤 「社会時評」
...一度び奮発すると...
永井荷風 「夏の町」
...いよいよ財産整理をした上家族をつれて朝鮮の京城(けいじょう)へ移住し運だめしに一奮発するというのである...
永井荷風 「ひかげの花」
...よし、そう聞いちゃ俺も道庵だ、奮発する、十両も奮発して大いに遊ぶ」「それは頼もしいことで...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう少し奮発する訳ですがねえ」「鉄砲玉だよ」意味は分からない...
夏目漱石 「虞美人草」
...一と奮発する気は無いか」「大(おおい)にやろう」「僕は浪子夫人の方を探って見るから...
野村胡堂 「流行作家の死」
...これからまた思ひきって一奮発するのだ...
原民喜 「馬頭観世音」
...たとい貧民が奮発するも...
福沢諭吉 「小学教育の事」
...六人で日本料理屋へ登(あが)るとオイこれを帳場へ遣ってくれろと二円も三円も祝儀を奮発する癖に西洋料理屋へ往って今日のスープは格別の味に出来ているからと五十銭銀貨を料理人に遣る人もない...
村井弦斎 「食道楽」
...只そういった気分に涵(ひた)りたいために二円乃至四円を奮発するので...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...金は十円ぐらいまで奮発するから一つやってくれ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
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