...お金がなくても、たまには奮発して美味しいものを食べたい...
...試合で負けたチームは、次の試合では奮発して勝とうと意気込んでいる...
...クリスマスプレゼントに奮発して高価なバッグを買ってしまった...
...引越しのために、家具や家電を揃えるために奮発しなければならない...
...試験前には、勉強のための参考書や資料に奮発することが大切だ...
...それならば米を余計奮発して...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...「奮発してつけてくれ...
宇野浩二 「質屋の主人」
...三日目には二フラン五十(三十五銭ばかり)奮発して...
大杉栄 「日本脱出記」
...そのつもりで奮発して下さい...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...と申して別に名案もないからただ主人公たる君が大奮発をするより外に仕方がない...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...そこで私はこの際奮発して出来得る限り弟子の養成に取り掛かろうと思いました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...然し辛い苦しいと云ふのも奮発心を起させる物で昔は事実さういふ修業をしたものです...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...さらに一層効果があるように奮発して...
永井隆 「この子を残して」
...なお且つ、これら、多数の乞食連のうちには、単に盛装を凝らして、商売ものの哀れっぽい声で、「右や左のお旦那様……たよりない者をお助け下さいまし」を繰返すだけの無芸大食ばかりではなく、なかには凝った意匠で、破(や)れ三味線をペコペコやりながら、雨の夜に、日本近く、とぼけて流れ込む浦川へ、黒船に、乗りこむ八百人、大づつ小づつをうちならべ、羅紗(らしゃ)しょうじょう緋(ひ)のつっぽ襦袢(じゅばん)……大津絵もどきを唸(うな)るのがあるかと思えば、木魚をポクポクやり出して、そもそもこの度(たび)、京都の騒動、聞いてもくんねえ、長州事件の咽喉元(のどもと)過ぐれば、熱さを忘れる譬(たと)えに違(たが)わぬ、天下の旗本、今の時節を何と思うぞ、一同こぞって愁訴(しゅうそ)をやらかせ、二百年来寝ながら食ったる御恩を報ずる時節はここだぞ、万石以上の四十八館(たて)、槍先揃えて中国征伐一手に引受け、奮発しなさい、チャカポコ、チャカポコそれに負けず、一方にはまた、菊は咲く咲く、葵(あおい)は枯れる西じゃ轡(くつわ)の音がすると唄い、囃(はや)し、おどり狂っているものもある...
中里介山 「大菩薩峠」
...奮発(ふんぱつ)して長いのを書いてやった...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...もう少しいいのを奮発して買うさ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...勿論奮発過ぎるほどの額をやりましたが...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...ツイそこまで奮発したのである...
長谷川伸 「奇術考案業」
...国民の奮発によって...
前田多門 「「人間宣言」のうちそと」
...奮発して一人前の人間に早くなるやうにと書いてあつた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...奮発心も失せてしまった...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...それから大奮発をして...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...ひとつ奮発してくれんか?」「伯母やん...
横光利一 「南北」
便利!手書き漢字入力検索