...お金がなくても、たまには奮発して美味しいものを食べたい...
...試合で負けたチームは、次の試合では奮発して勝とうと意気込んでいる...
...クリスマスプレゼントに奮発して高価なバッグを買ってしまった...
...引越しのために、家具や家電を揃えるために奮発しなければならない...
...試験前には、勉強のための参考書や資料に奮発することが大切だ...
...そこを一つ御奮発願いたいので...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...自分も然う成らうといふ奮発心(はげみ)の出ない性(たち)で...
石川啄木 「赤痢」
...さらにいっそう奮発するくらいでなければ真の一等国とはなれない...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...尤(もっと)もこれは長文だから三銭奮発した...
辰野九紫 「青バスの女」
...もしも二十年前に時の政府が奮発して若干の設備を施しそうして今日まで根気よく観測を続けて来ていたのであったら...
寺田寅彦 「新春偶語」
...それを奮発して買おうかと思うという話をしたら...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...矢田が気前好(よ)く祝儀(しゅうぎ)を奮発するかどうかを確めて置こうと思っただけである...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...奮発して出かけてみましょうかね...
中里介山 「大菩薩峠」
...中には人の驚くような奮発をして集めている...
夏目漱石 「虞美人草」
...僕も大に奮発して修養をやろうと思ってるところなんだ」「奮発は結構だがね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ここぞ勇を奮うべき時ぞと奮発し...
野中到 「寒中滞岳記」
...まアこうして熨斗(のし)のついた暖簾の一枚も奮発(ふんぱつ)して景気をつけに来ているンでございます...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...非常に利益であるからその方に奮発せよということを常に私は話して居りますけれども...
牧野富太郎 「植物記」
...もし自分が奮発して遣つて見ようといふものがあるならば二芸でも三芸でも修めるが善いであらうと思ふ...
正岡子規 「病牀六尺」
...思いますが、しかし」「しかしは、よけいだ」と、幹太郎は遮(さえぎ)った、「勝負には勝つという確信が大切だ、互角の腕なら勝つという確信をもつ者に分(ぶ)がある、慢心はいけないが、自分を信ずる気力を失うことはみずから負けることだ、――あと僅かな日数だから、きついかもしれないが、奮発してくれ、たのむぞ」上村と伊勢は頷いた...
山本周五郎 「花も刀も」
...いっそ等々力までと大奮発で...
山本笑月 「明治世相百話」
...たとえば洋食や支那料理で二十銭から五十銭も奮発すれば...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...俺がお前の今の名前を書いた一銭五厘(りん)の葉書をタッタ一枚奮発しさえすれば...
夢野久作 「継子」
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