...奪う事ができるだろう...
芥川龍之介 「偸盗」
...愛は与える本能である代りに奪う本能であり...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...矢部はその言葉を奪うようにだいたいの相場を自分のほうから切り出した...
有島武郎 「親子」
...もう一台のには大きな子供を膝にのせた女が一人、子供は手に半分喰った薩摩芋を持ち、その味をよくするつもりで母の乳房を吸っている――これ等の光景の全部は、我々の目をくらませ、心を奪う...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...人の物を勝手に紙の上に図を引いて奪うということが出来る理屈のものではない...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...高地のスコットランド人が低地のスコットランド人の牛羊穀物を奪うというの類のごとき...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...彼らも僕からお前を奪うことはできない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それでも彼はやはり、その職人や仲間の勤勉な動物どもが、家の前に障壁を築き上げ、光を奪うことを、呪(のろ)わずにはいられなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...日本の農村生活から囲炉裏(いろり)と云うものを容易に奪う訳には行くまい...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...君やわれの魂を奪う...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...食糧を奪う時も暴力をふるおうとしなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...また下層階級のある者からその子供らに適当な食物と注意とを与える力を奪うところのその現実の窮状が...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...無戒ということは諸善万行の力を奪うものであり...
三木清 「親鸞」
...老人よりこれを奪うは成熟なり(キケロ)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...聞いている一同の胆を奪うのに十分であった...
夢野久作 「暗黒公使」
...国家を富ましめることなくして納税者からその富の一部分を奪う...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...その国から奪うであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...青春の夢のように美しくも目を奪うものであった...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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