...絢爛(けんらん)目を奪うような扮装して登場したのであったから...
海野十三 「恐怖の口笛」
...深山木幸吉の生命(いのち)をさえ奪うものであることを...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...―――則重の唇を裂いてから更にその耳を奪うことに成功した約四箇月に亙る期間...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...霊魂から肉体を奪うのである...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...確かにこの犬殺しどもの胆(たん)を奪うに充分でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...一グラムについて六百八十カロリーの潜熱を奪う筈である...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...楽器を壊(こぼ)つものは社会から音楽を奪う点において罪人である...
夏目漱石 「野分」
...我々の魂を奪うものといったのは...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...血の洗礼も奪う由はありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...誰も奪うことのできない...
久生十蘭 「キャラコさん」
...今の政府はその心を奪う...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...物質のために人命を奪うようなことは致しません...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...工業者は単にその維持に当てられた基金を奪うことによって富み得るに過ぎぬと主張するエコノミストの説に同意することは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...天狗を警戒していると天狗が子供を奪うのと同様に...
柳田国男 「山の人生」
...我は爾を奪う...
横光利一 「日輪」
...この国を奪うたのではない...
吉川英治 「三国志」
...天下を奪う志はなかったものだと云い...
吉川英治 「新書太閤記」
...懐(ふところ)の金よりはその腰の刀(もの)を奪うのが目的である...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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