...かくて客人の命を奪う宿の主も舅姑の生命に仇する婿も現われ...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...金を奪うためのみではない...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...その豆粒だけの植物の生命を奪うことによって自己の生命を保っているのである...
丘浅次郎 「人道の正体」
...婦女を奪うが如く...
高木敏雄 「比較神話学」
...軍旗を奪う時、剣の一撃を顔に受けたのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...最近になってにわかに人の目を奪うめざましい進歩をとげた...
永井隆 「この子を残して」
...まだまだ日本の農村生活から囲炉裏を奪う事の出来ないのはわかっているが...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...また蒸(む)し暑くて途中が難儀であったとかいう意識は講演の方が心を奪うにつれて...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...絢爛(けんらん)目を奪う美しさの氾濫(はんらん)である...
野村胡堂 「楽聖物語」
...他郷から入りこんだ者はかならず命を奪うことになっている...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...誰も奪うことのできない...
久生十蘭 「キャラコさん」
...あるいは恐ろしさ――あるいは見る者の度胆を抜くこの奇観の心を奪うような感じ――のちょっとした概念をも伝えることができない...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...匹夫(ひっぷ)もその志は奪うべからず...
穂積陳重 「法窓夜話」
...チャールズ卿の書類を奪う計画です...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...『農業者からその正当な報償を奪うために...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...さらに驚目を奪う...
吉川英治 「新書太閤記」
...奪うに憚(はばか)りがありましょうや」こう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...壮麗目を奪うばかりである...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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