...行政機関であるすべての官庁はただ悪法を忠実に履行して国民の幸福を奪い去ることだけをその任務としている...
伊丹万作 「政治に関する随想」
...あの呪(のろ)わしい雪と氷とを奪い去るくらいのことが...
海野十三 「地軸作戦」
...七月同じく薩州宝島に上陸し、野牛を奪い去る...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...社会的安定を奪い去ることによって...
戸坂潤 「技術の哲学」
...われわれから奪い去ることができなさそうだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それらの不幸な人々から支持となる幻影を奪い去ることは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あらゆる活動の理由を奪い去るもの...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...より真面目(まじめ)な食物にたいする食欲を永遠に奪い去る恐れがある...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何物も娘を自分から奪い去るものはないだろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あらゆる辛苦から彼女を救うという口実の下に言わば彼女に相談もしないで前もってすべての快楽を奪い去ること...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...死はそれらのすべてを奪い去るであろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その隠密な組合の各人から何物かを奪い去ることとなる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これを奪い去るということは...
中里介山 「大菩薩峠」
...また彼らの妻や娘を奪い去るのである2)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...なかんずく天然痘や伝染病が信じられぬほどの数の子供を奪い去る時期において然りである1)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...彼の書物から来る美しいけれど悩しい旋律(せんりつ)は私の心を奪い去るに十分適していた...
三木清 「語られざる哲学」
...まったくこれこそ年の流れが一つ一つ我々から奪い去る快楽のうちで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...花嫁を奪い去るようなおそれがないといえますか」「それもそうだ……じゃあどうしたらいいだろう」「吉日を待たないことです...
吉川英治 「三国志」
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