...むしろ力を奪うところの慰めであったのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...身の自由を奪われながらも...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...彼の墓の安息所から金の十字架を奪い取って自分のものにしたりまたはそれがそこに戻った時にそれをさまたげる誰れでもに振りかかるというのです...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...汝に勝ちて生命を奪はゞ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...権利の簒奪(さんだつ)を代表している...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...さうして到頭齊の國を奪つたのであります...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...金目の物はことごとく奪われてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...マリアムネの産んだ二人の息子は王位簒奪の謀計を実行しようとしていると知らされ...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...死もまた奪ふ由の無い美しさです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...下級船員からさえもその職業的生命を奪われることになるのであった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...もう一人の海兵から銃剣を奪って脳天を叩き割った...
久生十蘭 「海難記」
...その思いがけない美しさでひととき私の心を奪(うば)っていたアカシアの花が...
堀辰雄 「美しい村」
...石炭の山の崩れる音に平靜を奪はれ...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...源氏の望むように宮仕えに出すことにすれば春日(かすが)の神の氏の子を奪うことになるし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...君ちやんを奪ほふとしてゐる男のやうな幻想が浮んで來て俺をおびやかす...
横光利一 「書翰」
...貴様の生命(いのち)をもらうぞ! とあらかじめ予告しておいて相手の度胆を奪い...
吉川英治 「江戸三国志」
...奪り返されまいとして...
吉川英治 「宮本武蔵」
...貧しいものさえも掠奪を受けて安静を失うであろう...
和辻哲郎 「鎖国」
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