...愛は私の個性を哺(はぐ)くむために外界から奪い取って来る...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...今はそれ等のすべてが奪われてしまったのだ...
伊藤野枝 「転機」
...死骸を奪ったのが赤外線男だとすると...
海野十三 「赤外線男」
...さしあたり好い遊び場と遊び相手を奪われた形で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その手紙を褫奪(ひったく)ろうとした...
徳田秋声 「あらくれ」
...この宝は他のだれにも奪われたくない...
永井隆 「この子を残して」
...奪われたる女ということに向う...
中里介山 「大菩薩峠」
...どんな事をしても奪られるに決つて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その峻烈さはまさに奪肉刳骨(だつにくてきこつ)...
久生十蘭 「魔都」
...あの可憐な少女を奪い去った男は...
平林初之輔 「悪魔の聖壇」
...どうもすつかり妾のお株を奪はれてしまつたかたちね……」彼女の心持――そして...
牧野信一 「小川の流れ」
...僕の安寧を奪ふと云ふ一事である...
クスミン Mikhail Alekseevich Kuzmin 森林太郎訳 「フロルスと賊と」
...我々の年齢が一つ一つ我々の手から奪いとってゆく人生の快楽を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そこで以上述べたところを綜合して考えてみると、つまりこの女は一度関係を結ぶか何かして別れた男が、金持になって、外国から帰って来たのを見て、これを脅迫するか欺(だま)すかして、金を奪った後で、後難を警戒するために殺したものと思われる」ここまで説明してから、又、十四号室の中に引返して来ると、皆もあとから這入って来た...
夢野久作 「暗黒公使」
...「我は爾を奪う...
横光利一 「日輪」
...思わず眼を奪われて...
吉川英治 「江戸三国志」
...その戦果たる荊州地方を何もせぬ玄徳に横奪りされて黙止しておられるか」「ごもっともです...
吉川英治 「三国志」
...他人の幸福を密(ひそか)に奪おうなどという野心は抱けなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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