...仲々奧床しいのである...
石川啄木 「葬列」
...への字口の鼻先が下向いた奧樣とである...
石川啄木 「天鵞絨」
...修禪寺奧の院道の三寶ヶ辻に於ける糸七の場合である...
泉鏡花 「遺稿」
...それでも自分は手探ぐり足探ぐりに奧まで進み入つた...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...あのリンデンの奧さんといふのは...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...炬燵(こたつ)をしてある奧の方から聲をかけた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...奧ノ院へ行かむとすれば...
大町桂月 「夜の高尾山」
...(奧に向つて)……アントニー! ポトパン!丙(ポトパン)と丁(アントニー)と出(い)で來(きた)る...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...がもし之以上斯の道の蘊奧を極めたいと望むならば...
中島敦 「名人傳」
...それは空しく押(おし)入の奧(おく)でほこりにまみれてゐる...
南部修太郎 「寫眞と思ひ出」
...奧方の里方に居る妹さんに逢つて見てくれ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...奧の娘の部屋へ通ふ道があるに違ひない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それより以前天台眞言の二宗亦出羽奧州に入らなかつたといふではないが...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...當時尚ほ麁野の境遇に在つた奧州の住民に與へるのに...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...足利末の奧州は之を鎌倉末の奧州に比べて...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...』『ですが奧さん...
水野仙子 「女」
...余はキヨオニヒ街の間口せまく奧行のみいと長き休息所に赴き...
森鴎外 「舞姫」
...奧さんやお孃さんを大勢見た...
森林太郎 「身上話」
便利!手書き漢字入力検索