...若干(そこばく)の代を取らすや否や周章(あわ)てて潜門(くぐり)の奥深く消えたという新聞は尋常事(ただごと)ならず思われて...
内田魯庵 「四十年前」
...博士は腰を螺旋椅子の奥深くに落し...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...ドンドンと書庫の奥深くへ入っていった...
海野十三 「流線間諜」
...西伯利(シベリア)の奥深く日本の陸軍が入込(いりこ)むにつけて...
薄田泣菫 「茶話」
...この洞窟は奥深くて...
知里真志保 「あの世の入口」
...その奥深く石段を上った小高い処に...
永井荷風 「深川の唄」
...誠の道の奥深くはいつていつたのである...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...地中海諸国の文明と奥深く不変に関連して...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...森の奥深く這入って行った...
夢野久作 「猿小僧」
...性情の奥深く潜んでゐる冷たい心の故であらうけれど...
北條民雄 「孤独のことなど」
...宮殿の奥深くへ持って行ってしまった! そして侯爵夫人は! 彼女の唇は――彼女の美しい唇は震えている...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...普通の理解力ではぜんぜん近づきがたい思考の奥深くに隠れているのだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...奥深くにあるので...
ライマン・フランク・ボーム Lyman Frank Baum 大久保ゆう訳 「サンタクロースがさらわれちゃった!」
...いつも御殿の奥深く...
夢野久作 「白髪小僧」
...いつの間にか只(と)ある谷の奥深く...
夢野久作 「白髪小僧」
...眼はあらゆる注意力を奥深く輝かせ...
夢野久作 「鼻の表現」
...信濃高原の西方を繞る山脈の奥深く...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...左は奥深く真っ暗な落葉松の森林だ...
若杉鳥子 「独り旅」
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