...ご家族の奥方様にはどうぞよろしくお伝えください...
...奥方様が作られたお料理はとても美味しかったです...
...明日は奥方様のお誕生日ですね、何かプレゼントを用意されましたか?...
...奥方様がお風呂に入られてから、私も入ろうと思います...
...奥方様にお目にかかれて光栄です...
...奥方様の他(ほか)に誰方(どなた)もおいでがないと...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...「奥方様」と呼ぶのが滑稽(こっけい)な気がして...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...あれで奥方様と同じお作りを致させますれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...「どうして左様なことがありますものでござりましょう、奥方様は、どんなにか殿様を恋しがっておいであそばしますことやら」「いやいや、あの女は恋ということを知らぬ、恋よりも一層高いものを知っているけれど……それはあの女の罪ではなくて堂上に育った過(あやま)ちじゃ、過ちではない、それが正しい女であろうけれども」「殿様、奥方様の御身分と、わたくしの身分とは……違うのでござりまする」「それは違いもしようが」「奥方様のお里は?」「それはいま申す通り堂上の生れ」「堂上のお生れと申しまするのは」「それは雲上(うんじょう)のこと、公卿(くげ)の家じゃ」「まあ、あのお公卿様、禁裏(きんり)様にお附きあそばすお公卿様が、奥方様のお里方なのでござりまするか」「父は准大臣(じゅんだいじん)で従一位の家、兄に三位(さんみ)、弟には従五位下(じゅごいのげ)の兵衛権佐(ひょうえごんのすけ)がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...それでは御病中の奥方様に済むものか済まないものか...
中里介山 「大菩薩峠」
...奥方様よりもわたしを可愛がって下さるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...奥方様という女乗物の一行が...
中里介山 「大菩薩峠」
...銀杏加藤(ぎんなんかとう)の奥方様は...
中里介山 「大菩薩峠」
...ゆっくりご逗留なされよ」「奥方様」と...
中里介山 「大菩薩峠」
...奥方様には、今夜のうちに駒形のお屋敷にお帰り遊ばし、明日は晴れて殿様の御入府をお迎え遊ばすよう」勝之助は畳に双手(もろて)を落すのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それが奥方様の御遺骸だッたンで御座いまして...
久生十蘭 「湖畔」
...奥方様のお供をして...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...奥方様を置きざりにして――...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...女一 あのお優しい奥方様が...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...奥方様へ御世話の御礼宜御申可被下候」と云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...合唱の群砦の主(ぬし)に奥方様が9385お優しくなさりょうとも...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...お持ちになりました」「……ナニ……奥方様……」小娘は無邪気にうなずいた...
夢野久作 「斬られたさに」
...御母堂様にも、奥方様にも、まずは御無事でいらせられます」「そうか...
吉川英治 「新書太閤記」
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