...奥山から裏の田圃(たんぼ)へ抜けました...
中里介山 「大菩薩峠」
...烏を飼っている家てえのはどこだ」「奥山に近頃出来た化物屋敷ですよ」「何?」「土左衛門の臓腑(ぞうふ)を烏がついばむところがあるんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こういうことが『奥山路』に載っております...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...龍麿はその書を『仮名遣奥山路』と名づけたのであります...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...大般若転読をする勤行(ごんぎやう)に争ひて降る山の雨かな十二年五月雨頃奥山方広寺に暫く滞留して水月道場の気分に浸られた折の作...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...カンスゲなら奥山にも生じている著しいスゲで...
牧野富太郎 「植物記」
...山雀(やまがら)の曲芸やダークのあやつりが客を呼んでゐた奥山花屋敷の古風な木づくりの門(もん)...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...」それから話は奥山の話になる...
眞山青果 「茗荷畠」
...有田郡奥山村の白山社を生石(おいし)神社に併せ...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...たまたまその土地の名を奥山などと呼ぶために...
柳田國男 「地名の研究」
...茂庭周防、奥山大学、古内肥後、大条兵庫であるが、そのうち奥山大学がもっとも年長であり、また強い権勢をもっていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...奥山大学がまた話しだした...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...それから奥山大学へ挨拶にゆき...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...奥山出雲と合議のうえ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...奥山大学どのか」「祖母(ばば)さまになにか話しがあるような口ぶりでした」そして帯刀は祖母に魚籠を示した...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...なかにも奥山は、公園第二区となった観音裏に門並の楊弓店、のんきな連中が入り浸ってドンカチリと的の音、これも時代の一風景...
山本笑月 「明治世相百話」
...それがまた奥山の匂いとなり一層胸が緊った...
横光利一 「旅愁」
...そしていつかお前の方まで分け入るぞよと輝き渡る藤原郷の奥山を望んで思ったものであった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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