...時々外套(がいとう)の袖をはねながら...
芥川龍之介 「魚河岸」
...外套(がいとう)のしたたりを紅(べに)をさしたように赤らんだ指の先ではじきながら...
有島武郎 「或る女」
...玄關(げんくわん)で毛皮(けがは)の外套(ぐわいたう)を引掛(ひつか)けながら溜息(ためいき)して云(い)ふた...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...モグラの皮で外套を作ってヴィルヘルム一世に献上したそうだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...外套のポケットから...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...長い赤茶けた百姓外套を着け...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...自分の外套の襟にドイツ出来の海狸を縫いつけた先生などには...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...椅子(いす)の上にあった外套(がいとう)がジョンドレットの姉娘の目に止まった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いくら外套をきこんでいても何時(いつ)の間(ま)にか身体がすっかり冷え込んで...
中谷宇吉郎 「雪」
...外套は田舎にあづけてある筈ぢやないか?」「えゝ...
林芙美子 「浮雲」
...外套をまた脱いで...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...そういえば自分の外套もある...
久生十蘭 「魔都」
...外套(がいとう)をきたりしだしていた...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...その外套は脇の下に隠して...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...雨外套の裾をひるがえして電車の踏段に片足かけ...
宮本百合子 「「鎌と鎚」工場の文学研究会」
...上着と外套を後から着て...
夢野久作 「暗黒公使」
...黒い長い外套を羽織った鼻の高い老婆がタッタ一人...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...兵家の常套手段でもあった...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??