...性情奔放にして狂激浪の如くなれど...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...定まった約束の下に駒を進めるよりも、自由奔放に、自分の思ったところへ駒を飛ばし、王が取られようが、味方の軍が全滅しようが、何ら頓着なしに駒を戦わし、一局に朝から晩まで費やし、自由の作戦で敵の駒を取ったり取り返されたりする……彼らにとっては、これほど面白い競技はないのに違いない...
上村松園 「花筐と岩倉村」
...登場人物など自由奔放に変り得るものだと言ってやった...
海野十三 「不思議なる空間断層」
...ロオマンチックにも奔放にもなれない...
徳田秋声 「仮装人物」
...或る「意味」と他の「意味」とが連絡するのは、夫々の母胎である夫々の事実間の連絡を手頼りにしてであるべき筈だったのに、ここでは意味と意味とが、極めて、奔放に、天才的(?)に、短絡して了う...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...自由奔放にも見えました...
豊島与志雄 「旅だち」
...自由奔放にペンを走らしたと思える「レ・ミゼラブル」のような浩瀚(こうかん)なものについては...
豊島与志雄 「レ・ミゼラブル」
...奔放にして剛毅(ごうき)なる異色を持った少年であったことは疑いもない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...自由奔放に飛躍する想像力と...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...意志の覊絆(きづな)を離れて奔放に暴れる...
萩原朔太郎 「酒に就いて」
...奔放に「日本的」の堰(せき)を躍りだしているところがある...
平林初之輔 「『心理試験』を読む」
...ウィスキーの酔ひで幻想と追憶がます/\奔放に展開し出した...
宮地嘉六 「老残」
...この野分にもとあらの小萩(こはぎ)が奔放に枝を振り乱すのを傍観しているよりほかはなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...誰にも負けないくらい奔放にまた無分別にこの身を委ねた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...稍(やや)堅実を欠いて奔放に流れがちだという...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...快活奔放に彼の体内を流れ...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...生活にしても、奔放に、自由がよけい持てる...
吉川英治 「折々の記」
...奔放になろうとする恋のわがまま――自我主義をおそろしく気づいた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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