例文・使い方一覧でみる「奔」の意味
スポンサーリンク...狂奔する感情を制止する落付きをどうしても見出すことは出来なかつた... 
伊藤野枝 「惑ひ」
...その青黒い車体が轟（ごう）と彼の眼の前を奔（はし）りぬけた...
梅崎春生 「黄色い日日」
...昌造は文字通り東奔西走であつたわけで...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...本質は不覊奔放な研究家という処にあるだろう...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...その馬が狂奔した...
豊島与志雄 「早春」
...一作家の奔走だけでは...
中島敦 「光と風と夢」
...出奔（しゅっぽん）の時期を曖昧（あいまい）に延ばしたかもしれない...
夏目漱石 「坑夫」
...――実際位置の奔走にも厭々（あきあき）してしまった」と投げ出すように云った...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...馬鹿だなア」「へエ」「その淫奔者（いたづらもの）のお葉が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それから傷病者の救済に奔走しながら...
原民喜 「長崎の鐘」
...わたしが今そこへ向って急いで出かけようとしているあの真の夢の郷（くに）のもっと奔放な光景に...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...あの出奔の朝のことは幾つになつても...
牧野信一 「淡雪」
...閑寂な姿の奔放自在に翻る春の日の一刻を...
横光利一 「旅愁」
...孟獲はただひとり瀘水（ろすい）の上流へ逃げ奔（はし）っていた...
吉川英治 「三国志」
...白象は火焔に狂って火焔の中へ奔（はし）りこんで自ら焼け死んだ...
吉川英治 「三国志」
...それからは一日たりと兵馬の東奔西走（とうほんせいそう）を見ぬ日はない...
吉川英治 「私本太平記」
...院宣の入手に奔走しておるよしを...
吉川英治 「私本太平記」
...数正出奔の件も、まあ、これくらいな気まずさですめば」「いや、実はまだ、大事な件が、一つ残っておりましてな...
吉川英治 「新書太閤記」
便利！手書き漢字入力検索