...名たゝる美人に思はれて契りかはしけるが...
大町桂月 「月の隅田川」
...結婚の契りの裏切りやらについて...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...契りの程も浅からぬ者共であったから...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...軍神アレースと私かに契り生むところ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...来世のほどもおそろしく存じまゐらせ候……とあってお園の方の手紙にはただ二世(にせ)も三世(さんぜ)までも契りし御方(おかた)のお身上(みのうえ)に思いがけない不幸の起りしため...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...野宮左大臣(公継)は法然と師弟の契り浅からず...
中里介山 「法然行伝」
...深き契り、深く沈めて、永く住まん、君と我...
夏目漱石 「水底の感」
...優婆塞(うばそく)が行なふ道をしるべにて来ん世も深き契りたがふなとも言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「いかさまに昔結べる契りにてこの世にかかる中の隔てぞわからない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...深き夜の哀れを知るも入る月のおぼろげならぬ契りとぞ思ふとささやいた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...昔せしわがかねごとの悲しきはいかに契りし名残(なごり)なるらん)のように...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...蓮葉(はちすば)を同じうてなと契りおきて露の分かるる今日(けふ)ぞ悲しき硯(すずり)に筆をぬらして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「宇治橋の長き契りは朽ちせじをあやぶむ方に心騒ぐなそのうち私の愛を理解できますよ」と言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...記証文の事其許(そこもと)に契り候こと実証なり...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...あさづまぶねの、あさましや、またあすの日は、誰に契りを、交わして、色を、色を交わして、枕はずかし、いつわりがちなる、わが床の山、よしそれとても世の中...
山本周五郎 「山彦乙女」
...死生の契りを固めているうちに...
夢野久作 「呑仙士」
...あることか、二三日のちの消息は、新男君(にひをとこぎみ)、うちつけに、その夜中より病して、妹背の契り、空しくも、うたかたとなり、永久に帰らぬ国へ、翌る日の十七日に、赴くと、逝(かく)れましぬと、云ふものか、報ずるものか...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...「契り」とは何であったか...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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