...関野が子の感応丸と互に契り...
高木敏雄 「比較神話学」
...恋しさに死ぬる命を思ひいでゝとふ人あらばなしとこたへよ少将かへし骸(から)にだに我きたりてへ露の身の消えばともにと契りおきてきと云うのが見え...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...そこに仙女に契り逢ひ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...金棺灰(はひ)を葬りて魚水の契り君王も今(いま)泉臺の夜の客...
土井晩翠 「天地有情」
...まだ三月に足らぬ契りも...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...今は亡い二人の契りの痕かとも思われる...
外村繁 「夢幻泡影」
...小太郎を見上げて「契りました――知らずに――ゆ...
直木三十五 「南国太平記」
...何もこれまでの契りと御命を賜はれや...
一葉 「暗夜」
...かくて虎十七歳十郎二十歳の冬よりも三年が間偕老(かいろう)の契り浅からず云々」とありと引いた...
南方熊楠 「十二支考」
...「生ける世の別れを知らで契りつつ命を人に限りけるかなはかないことだった」とだけ言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「一夜ばかりの」といって長い契りを望んだ御息所(みやすどころ)の手紙が自分の所にある以上は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...絶えぬべき御法(みのり)ながらぞ頼まるる世々にと結ぶ中の契りをと書いて紫の女王は送った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いかでかく巣立ちけるぞと思ふにもうき水鳥の契りをぞ知るよい歌ではないがその時は身に沁(し)んで思われた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「いかならん世にか枯れせん長き世の契り結べる草の庵は御所の相撲(すもう)などということも済みまして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「宇治橋の長き契りは朽ちせじをあやぶむ方に心騒ぐなそのうち私の愛を理解できますよ」と言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...二人の美しい若者同士の正しく睦(むつ)まじい契りをただ眼に見るだけの方が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...記証文の事其許(そこもと)に契り候こと実証なり...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...あさづまぶねの、あさましや、またあすの日は、誰に契りを、交わして、色を、色を交わして、枕はずかし、いつわりがちなる、わが床の山、よしそれとても世の中...
山本周五郎 「山彦乙女」
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