...かるが故に大奈翁(だいなをう)を以てしても遂に彼の一婦人を如何ともする能はず...
石川啄木 「閑天地」
...モスコーの一敗辛くも巴里(パリ)に遁れ帰りたる大奈翁(だいなをう)に対し...
石川啄木 「渋民村より」
...仏国の大帝奈翁(ナポレオン)が...
泉鏡花 「海神別荘」
...奈翁(ナポレオン)の云い草ではないが...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...奈翁(ナポレオン)は百戦百勝の英雄だつた...
薄田泣菫 「茶話」
...」山本氏は京都人の饗応(もてなし)が悪かつた許(ばか)りに奈翁やミレエが仏蘭西へ逃げ出したやうに言つて...
薄田泣菫 「茶話」
...山本氏は石版摺(せきばんずり)の奈翁のやうに...
薄田泣菫 「茶話」
...」教壇の上の奈翁は...
薄田泣菫 「茶話」
...」サイラスは二枚の奈翁金貨を男の手に押し付けて...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...摩天(まてん)の白銅塔(はくどうとう)を見る間に築き上げては奈翁(なぽれおん)の雄図よりも早く微塵(みじん)に打崩したり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...また近きは奈翁(ナポレオン)三世の時代の仏蘭西(フランス)も果して共和国であったか帝国であったか判断に迷う位である...
新渡戸稲造 「平民道」
...また「君徐世賓(じょせいひん)たらばわれ奈翁(ナポレオン)たらん」などと遠廻しに諷(ふう)するもありて...
福田英子 「妾の半生涯」
...大奈翁(ナポレオン)の肖像画に見るような一種利かぬ気な...
夢野久作 「暗黒公使」
...大奈翁(だいなおう)の幽霊がアメロンゲン城の壁を撫でて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...たとえば歴山(アレキサンドル)大王や奈翁(ナポレオン)一世のごとき人間がかえって人生究竟の地を示したか...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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