...観光地で奇観を見た...
...彼女は素晴らしい奇観を見せてくれた...
...温泉に行って、奇観を楽しむ...
...電車の窓から見える奇観に驚いた...
...奇観を見るために、旅行に出かけた...
...何時(いつ)か古今奇観(ここんきくわん)を読んでゐたら...
芥川龍之介 「本の事」
...地球上の奇観(きかん)とちがって...
海野十三 「宇宙尖兵」
...雪国にうまれたる目にさへその奇観(きくわん)ことばには尽(つく)しがたし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...両者が一致して文部省に当るという奇観を呈している...
戸坂潤 「社会時評」
...之に反して都下の二流新聞は却って相対的に「自由主義」振りを発揮するというような奇観をさえ呈した程である...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...亦古今無類の一大奇観なりといふ可し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...実に初期議会以後の一大奇観たるに相違なし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...「これは奇観だ...
夏目漱石 「虞美人草」
...早くなさらないと間に合いませんよ」「そんなに言わなくても今起きる」と夜着(よぎ)の袖口(そでぐち)から答えたのは奇観である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...沼尻橋の展望や岩井洞の奇観や到る処に沢山の勝景がある...
野口雨情 「大利根八十里を溯る」
...何といっても奇観だった...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...病人達の食事姿は地上何処にも見られまいと思はれる奇観であつた...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...このジャック・ゼ・リッパアが大もて大流行という呑気至極(のんきしごく)な奇観を呈するにいたった...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...組み合ったりして色々なシグサを遣(や)るのはナカナカの奇観であった...
夢野久作 「オンチ」
...慌てて憤(おこ)り出すところは奇観じゃないか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...平生なら抱腹絶倒の奇観なんだが...
夢野久作 「爆弾太平記」
...政道の奇観(きかん)といわねばならぬ」「いや...
吉川英治 「大岡越前」
...なくても、貴様の顔さえ借りれば、どこでも、酒ぐらいは出す」大男の庄次郎が、水引がけの竹刀をかついで、泣きたそうに、腰を押されて行く態(さま)は、奇観だった...
吉川英治 「松のや露八」
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