...私がこの奇異な世界に生れ出たことについては...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...其奇異な現象に対する私の驚異は尚ほ久しく私の血を胸に堪へしめた...
石川三四郎 「馬鈴薯からトマト迄」
...まるで風が障子(しょうじ)の破れ目にあたるときに発するような奇異な声をあげて...
海野十三 「海底大陸」
...すこぶる奇異な感に打たれた...
知里真志保 「あの世の入口」
...その奇異なる風俗に眼(まなこ)を見張った...
永井荷風 「十九の秋」
...同室のもう一人の奇異なる武士は...
中里介山 「大菩薩峠」
...そう容易(たやす)くはいくまいよ」こちらの奇異なる武士は...
中里介山 「大菩薩峠」
...駒井能登守邸にかくまわれた奇異なる武士...
中里介山 「大菩薩峠」
...ほどなく駒井甚三郎と南条なにがしという奇異なる労働者と二人は...
中里介山 「大菩薩峠」
...この発見が少し奇異なくらいに響いたのです...
夏目漱石 「こころ」
...奇異な現象である...
林芙美子 「屋久島紀行」
...地底の海! その奇異な景観に直面する瞬間を想像して...
久生十蘭 「地底獣国」
...彼の全身には奇異な...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「巴里の手紙」
...コスモはあの奇異なる古い鏡のことを思い出した...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...佐渡では新羅(しらぎ)王書と署名した奇異なる草体の書が...
柳田国男 「山の人生」
...我の一人(ひとり)まじれるは奇異ならん...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...暗君、暴君は世界にも少なくないが、まだかつて、どこの国の悪政史にも見ない――生類御あわれみという、奇異な法令が、とつとして、発せられたのも、それからのことであった...
吉川英治 「大岡越前」
...この奇異な一行五人づれの遅い足どりを...
吉川英治 「私本太平記」
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