...奇異なりとて臣某を遣はして視せしむ...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...それに三角形の現わす奇異な感情は...
海野十三 「三角形の恐怖」
...次第に遠ざかりゆくその奇異な車を飽かず見送った...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...非常に奇異な感に打たれました...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...“ヘペレ・アイヌ”(heper-aynu 熊の子である人間)という奇異な行事が行われておりました...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...正統派らを激怒せしむるような奇異な作曲に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...奇異なものだった...
豊島与志雄 「小さき花にも」
...あまりに奇異な景観に...
久生十蘭 「地底獣国」
...かかるものは自然のうちには見出され得るとしても、歴史は自由なもの、肆意(しい)的なるもの、一回的なるもの、奇異なるもの、絶えず新しきものを現はしはしないか...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...思い設けぬ妙な客にさぞ奇異な感を抱いたことであろう...
柳宗悦 「思い出す職人」
...ただ奇異なる対照が映るばかり...
吉川英治 「剣難女難」
...左慈という奇異な老人に出会ったことを語った...
吉川英治 「三国志」
...奇異な夢を見たわえ...
吉川英治 「私本太平記」
...奇異な現象でも何でもない...
吉川英治 「私本太平記」
...隠しだてするから奇異な目で見たがるのだ)捨次郎は...
吉川英治 「新書太閤記」
...奇異な眼をかがやかして...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...基台の上には本や書類や筆記用具らしきものが散乱していた――紫っぽい金属でできた奇異な形の壺や先端に色がついた棒だ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...装飾的に並んだ無数の仏像などの奇異な...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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