...その他の奇異な現象については...
海野十三 「地球要塞」
...奇異な感じも起らなかったのです...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...………………嬉(うれ)しくもまたはなはだ奇異なことなのであるが...
谷崎潤一郎 「鍵」
...常に奇異なる風采言動を以て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...こうなると私はいつも奇異な気もちに襲われる...
中勘助 「妹の死」
...かの奇異なる武士でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...奇異なる武士は無言にお松の手を取って引き立てました...
中里介山 「大菩薩峠」
...この奇異な質問を受けた時...
夏目漱石 「行人」
...この奇異な感情を表現することは出来ないであらう...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...左の手で彼女は下の方の奇異な型の瓶(びん)を指していた...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...奇異な事件そのものよりも...
牧野信一 「海浜日誌」
...コスモはあの奇異なる古い鏡のことを思い出した...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...一人の奇異な少女がコンクリの上にぢかに坐つて...
室生犀星 「末野女」
...今では少しも奇異な感じがなくなった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...奇異な心地が致しますが...
吉川英治 「剣難女難」
...そして」「人というものは意外なところへ理窟をつけるもので、僧正のこの歌が、やがて、大宮人や、僧門の人々に、喧(やか)ましい問題をまき起す種(たね)になろうとは、われらも、その時は、少しも思いませんでした」「ほほう」僧正自身が、初耳であったように、奇異な顔をして、「なぜじゃろう?」と、つぶやいた...
吉川英治 「親鸞」
...奇異な眼をかがやかして...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...奇異な感じに打たれたように...
吉川英治 「宮本武蔵」
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