...この中に一人でも脳の加減が悪くて奇異な幻覚を見るものがあると...
井上円了 「おばけの正体」
...その手筈がいかにも奇異なものと思われるかもしれないが...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...奇異な悪夢の一場面であった...
谷譲次 「踊る地平線」
...彼が奇異なる性慾に駆られていかに興奮しているように見える場合でも...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...正統派らを激怒せしむるような奇異な作曲に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「気をつけて寝ておれ」奇異なる武士は...
中里介山 「大菩薩峠」
...再び奇異なる感じを呼び起して見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...兵馬にとって奇異なる思いをせずにはいられないのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...李陵にとって奇異な生活が始まった...
中島敦 「李陵」
...奇異なるひとつのいめえぢは私の思ひをわびしくするかつて信仰は地上にあつた...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...今迄聞いたどれよりも悲劇的で奇異なものだつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...この種族がこの奇異な移住において蒙った運命は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...かかるものは自然のうちには見出され得るとしても、歴史は自由なもの、肆意(しい)的なるもの、一回的なるもの、奇異なるもの、絶えず新しきものを現はしはしないか...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...これらの実例は外国の話(エトランジェ)ではあるが決して奇異なこと(エトランジュ)ではない*...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この奇異な事実を目のあたりに措(お)いて...
吉川英治 「江戸三国志」
...この奇異な旅法師は...
吉川英治 「私本太平記」
...そして」「人というものは意外なところへ理窟をつけるもので、僧正のこの歌が、やがて、大宮人や、僧門の人々に、喧(やか)ましい問題をまき起す種(たね)になろうとは、われらも、その時は、少しも思いませんでした」「ほほう」僧正自身が、初耳であったように、奇異な顔をして、「なぜじゃろう?」と、つぶやいた...
吉川英治 「親鸞」
...奇異な感じに打たれたように...
吉川英治 「宮本武蔵」
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