...末世と雖も誠の志があれば奇瑞(きずい)が現れるのであると...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...かく法然自身に様々の奇瑞が現われたという伝説があると同時に...
中里介山 「法然行伝」
...臨終の時は奇瑞(きずい)があったということが...
中里介山 「法然行伝」
...様々の奇瑞があって人の耳目を驚かしたそうである...
中里介山 「法然行伝」
...さまざまの奇瑞があって五日の卯(う)の時まで続き...
中里介山 「法然行伝」
...清水寺の住僧別当入道惟方卿の娘粟田口禅尼というような人がふしぎの奇瑞を感じたということがある...
中里介山 「法然行伝」
...何んの奇瑞(きずい)も現わさないのか」左京はなおもそれを切り刻みました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...それよりは寧(むし)ろ、思うがままの歓楽の夢が見られるという枕――或(あるい)は夜な夜な美しいお綾のおもかげが見られないものでもあるまいと思う、奇瑞の枕の方が、どんなに有難(ありがた)かったかわからないのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...静かに奇瑞の枕を取出しました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...相も変らず奇瑞の枕を抱いて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...奇瑞の枕のお話がありましたが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...すなわち神隠しの青年は口が喋々(ちょうちょう)と奇瑞(きずい)を説かなかったかわりに...
柳田国男 「山の人生」
...天の奇瑞(きずい)か...
吉川英治 「三国志」
...途中では何かの奇瑞(きずい)があるにちがいない...
吉川英治 「私本太平記」
...ふしぎな奇瑞(きずい)にお会いなされた...
吉川英治 「私本太平記」
...こんどの一奇瑞(きずい)を記念して「断金亭(だんきんてい)」という大きな額をかかげることにした...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いろいろな奇瑞(きずい)があったということ...
吉川英治 「親鸞」
...奇瑞(きずい)やな」と...
吉川英治 「平の将門」
便利!手書き漢字入力検索