...何と奇特な事ではないかの...
泉鏡花 「悪獣篇」
...」まことに奇特な人もあるものだ...
太宰治 「鉄面皮」
...漁師のは奇特な行(おこない)に対する褒美であったが...
田中貢太郎 「雁」
...その御奇特なことに存じやして」尼さんは重ねて...
中里介山 「大菩薩峠」
...特にここを目ざして参詣に来た御奇特な信心者のように受取ってしまったのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...御奇特なことで」と答えながら慢心和尚が...
中里介山 「大菩薩峠」
...返り新參で奉公をしてもう六年になるといふ奇特な人間です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「奇特なことぢやありませんか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「奇特なことじゃありませんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...見物一同これほど奇特な米獅(ピューマ)に免じて彼女を赦さずば...
南方熊楠 「十二支考」
...ちよつと世間に少ないほど奇特な小鳥の研究家だといふのである...
吉川英治 「折々の記」
...苗床(なえどこ)を拵(こしら)えておるのじゃ』『御奇特な』『まったく...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...世には奇特な人もある...
吉川英治 「親鸞」
...(若いのに、奇特な)と、供物(くもつ)を贈る者や、花や御灯(みあかし)を捧げてゆく者もふえ、日と共に、法勝寺の宝前は二十余年の元のすがたに返って、(鹿ヶ谷の住蓮様)(お若い安楽房様)といえば、もう誰も知らない者はないようになっていた...
吉川英治 「親鸞」
...絵画などを総覧的に編集した奇特な“図書解題”で私も未見な稀覯本(きこうぼん)であった...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...ご奇特なことだと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――奇特な心がけよ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...巌流先生のため、勝祈(かちいの)りまでなされて、遥々とお出でとは、ご奇特なこと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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