...こんな難有(ありがた)い奇特なことを...
泉鏡花 「悪獣篇」
...何と奇特な事ではないかの...
泉鏡花 「悪獣篇」
...しんびょう……奇特なや...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...今度のお堂守さんは御奇特な感心なお方(かた)だという評判が信徒の間に聞えた...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...それは奇特なことぢやな」利休はなつかしさうに言つて...
薄田泣菫 「利休と遠州」
...かんばしい名をのちの世にまでのこされました奇特なひとたちでござります...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...「全く御奇特なことでございます」「わしなんぞは...
中里介山 「大菩薩峠」
...御奇特なことで」と答えながら慢心和尚が...
中里介山 「大菩薩峠」
...返り新參で奉公をしてもう六年になるといふ奇特な人間です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「奇特なことじゃありませんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大分裁判所の奇特な一檢事さんが...
吉川英治 「折々の記」
...すべてみなこの二大勢力に踊らされている「奇特な代戦者」であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...苗床(なえどこ)を拵(こしら)えておるのじゃ』『御奇特な』『まったく...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...一つの供養塔を建立(こんりゅう)した奇特な長者が...
吉川英治 「親鸞」
...この奇特な人の少なからぬ寄進に驚いて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ご奇特なことだと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...巌流先生のため、勝祈(かちいの)りまでなされて、遥々とお出でとは、ご奇特なこと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...死罪になる囚人(めしゅうど)へ曲を手向(たむ)けている奇特な虚無僧かと思ったが...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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