...こんな難有(ありがた)い奇特なことを...
泉鏡花 「悪獣篇」
...何と奇特な事ではないかの...
泉鏡花 「悪獣篇」
...少(わか)い身そらに、御奇特な、たとえ御自分の心からではないとして、その先生様の思召(おぼしめし)に嬉し喜んで従わせえましたのが、はや菩薩の御弟子(みでし)でましますぞいの...
泉鏡花 「悪獣篇」
...しかも極めて奇特な言(ことば)が一致して...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...しんびょう……奇特なや...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...今度のお堂守さんは御奇特な感心なお方(かた)だという評判が信徒の間に聞えた...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...如何にも奇特な老学者だと思ったら大違いで...
辰野隆 「愛書癖」
...「全く御奇特なことでございます」「わしなんぞは...
中里介山 「大菩薩峠」
...特にここを目ざして参詣に来た御奇特な信心者のように受取ってしまったのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...御奇特なことで」と答えながら慢心和尚が...
中里介山 「大菩薩峠」
...われわれをかまいつけるような奇特な方も少なくなり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...奇特な人は他家のお葬いにでも帽子を脱ぐといった塩梅(あんばい)式になります...
夢野久作 「鼻の表現」
...今さら彼は訝しく奇特なことだと思わざるを得なかった...
横光利一 「旅愁」
...ちよつと世間に少ないほど奇特な小鳥の研究家だといふのである...
吉川英治 「折々の記」
...(奇特な男)と思っていたが...
吉川英治 「親鸞」
...奇特なさむらいもある...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――奇特な心がけよ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...死罪になる囚人(めしゅうど)へ曲を手向(たむ)けている奇特な虚無僧かと思ったが...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??