...チェスタートンは飛びきり奇抜なトリックを思いつく名人だが...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...奇抜なところをどうぞ――」「息づまるようなお話がうかがいたいのよ」「偽りのない...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...とうとう寝小便が天災になってしまった」奇抜な比喩に一座のものがクスクスと笑いだした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私は先にやや奇抜なものとして「隣り村より」と「地蔵の腹より」とを挙げました...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...人形の型にも追い追いと奇抜な手が出て...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...ずいぶん奇抜な句が飛び出して愉快であったが...
寺田寅彦 「思い出草」
...前方に大(だい)なる雨傘さして歩める人物をして対岸の遠景と対峙(たいじ)せしめたる処(ところ)奇抜なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...十九彼らは帽子とも頭巾(ずきん)とも名の付けようのない奇抜なものを被(かぶ)っていた...
夏目漱石 「行人」
...なんとも形容しかねるような奇抜な趣意だった...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...境遇としてはずいぶん奇抜なのだが...
久生十蘭 「キャラコさん」
...実に奇抜な離婚方法を発明した...
穂積陳重 「法窓夜話」
...同氏の文体に新しい奇抜な懐しみを覚えた...
牧野信一 「月評」
...よくあるように私も最初は哲学というものは非常に高遠で奇抜なもののように考え...
三木清 「語られざる哲学」
...至って奇抜な同じ例がまだ伝わっていて...
柳田国男 「海上の道」
...奇抜なおかしいものがかえってもてはやされたのでもあろうが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...あらゆる奇抜なる形状と運動とを描き現わすものとなせるが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...些(すくな)くとも鼻の表現の研究上、かのスフィンクスと相対して、最も奇抜な、そして興味津々たるコントラストを見せている事を否定する訳に参りませぬ...
夢野久作 「鼻の表現」
...奇抜な仕返しの手段も思い当らないので...
吉川英治 「江戸三国志」
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