...川のふちの、森の暗い影に、なにか巨大な、奇態な形をした、黒いものがそそり立っていた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...生徒達は最も奇態な...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...まったく奇態なことには...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...この古ぼけた奇態な...
太宰治 「女生徒」
...此の可哀そうな御面相の殿様が奇態な声を出して甘ったるい言葉をかけるとき...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...何かしら奇態な代物にすぎないのである...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...かてて加えて、奇態な、まるで思いもかけぬいろいろの欲望が目ざめて、彼を苦しめるのであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...奇態な弁護人だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...アカーキイ・アカーキエウィッチにはなんとなく奇態なものに思われた...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...まつたく奇態な風習で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...不意にシャーという奇態な音がしはじめたので...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...一種独特な奇態な服装を要求したかとも思はれた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...ところで奇態なことに...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...綺麗な仕事を眺めてゐるうちに奇態な有頂天を覚えて...
牧野信一 「パンアテナイア祭の夢」
...奇態なことが認められる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...ほんとに奇態な変り者だ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...滿谷(みつたに)君外三人の画家が象鼻(ざうび)を上げた様な奇態な形の瓦楼(ぐわろう)の一角(かく)を写生し終るのを待つて一緒に郊外に出たが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...奇態なる地上の群生動物にすぎない...
吉川英治 「新書太閤記」
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