...生徒達は最も奇態な...   
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」 
...海の底で昆布(こんぶ)の林がうごいているような奇態なものに見えた...   
太宰治  「玩具」 
...奇態な邂逅したところ...   
太宰治  「火の鳥」 
...といったような奇態な電車である...   
寺田寅彦  「軽井沢」 
...』こんな奇態な提案を...   
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「患者兼同居人」 
...実に奇態なことが起こったのである...   
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」 
...奇態なくらいに子供が好きになったのだ...   
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」 
...もっとも奇態なことには...   
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」 
...奇態なことにあの馬は生れながら後足が三寸ばかり短いのでとても役に立たねえのです...   
長塚節  「才丸行き」 
...わけても気になる奇態な肉瘤(こぶ)...   
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」 
...しかも僕の元来の綽名(あだな)は「奇態な空想家」ではなかったか...   
原口統三  「二十歳のエチュード」 
...大体こういった類いの紳士、つまり、肥っているでもなければ痩せているでもない紳士に、恋愛の可能性があるかどうかすら疑わしい位であるが、それにも拘らずここには、何かしら奇態な、彼自身にも解釈のつかない、一種不可思議なものがあった...   
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」 
...何といふ奇態なことだ? それは祭司の家の野菜畑にある鳩舎ぢやないか! 片つ方にも...   
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」 
...」「これは奇態なことを聞くもんぢや! 生涯に一度も...   
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」 
...奇態なことが認められる...   
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」 
...欠陥だらけな事実の印象を獲るよりか……」「現実慾に燃えながら……まあ奇態な言葉ですのね...   
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」 
...また奇態な事は従来男児に限って狼に養われたらしいと...   
南方熊楠  「十二支考」 
...さて鮫の一類に撞木鮫(しゅもくざめ)英語でハンマー・ヘッデット・シャーク(槌頭の鮫)とて頭丁字形を成し両端に目ありすこぶる奇態ながインド洋に多く欧州や本邦の海にも産するのが疑いなくかの佐比神だ...   
南方熊楠  「十二支考」 
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