...との奇態(きたい)なる植物学上の事実が...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...まったく奇態なことには...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...父君ブラゼンバートは、嬰児(えいじ)と初の対面を為し、そのやわらかき片頬を、むずと抓(つね)りあげ、うむ、奇態のものじゃ、ヒッポのよい玩具が出来たわ、と言い放ち、腹をゆすって笑った...
太宰治 「古典風」
...それに奇態に派手な模様のものばかりで...
太宰治 「服装に就いて」
...餘所(よそ)ながら此の奇態(きたい)な顔を隙見(すきみ)させて貰(もら)っては快感に浸っていたので...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...実に奇態なことが起こったのである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...神が本当に存在するというのが不思議でも奇態でもなくって...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「ますます奇態だ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...奇態な弁護人だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もっとも奇態なことには...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...薄(うす)ら明(あか)りにや見(め)えんだなんていふんだがそんでも奇態(きたえ)なのせどうも...
長塚節 「土」
...アカーキイ・アカーキエウィッチにはなんとなく奇態なものに思われた...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...やがて、途中にある支流の小川を飛び越えようとした時――全速力で駈けてゐた馬が不意に立ちどまつて、彼の方へ首を捩ぢむけると、奇態なことに、笑ひ声をあげた! そして白い歯並が闇の中で光つた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...じつに奇態な現象がまのあたりに起こったのである...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...それにしても群集の気配が余りにも馬耳東風なのがむしろ私は奇態だった...
牧野信一 「鬼涙村」
...野生して今に(およ)んだも奇態だ...
南方熊楠 「十二支考」
...ピンカートンの水陸旅行全集七卷六二三頁)ベーリング・グールドの「奇態な遺風」に蒙昧の人間が數本の抗に皮を張つた小屋をそここゝ持ち歩いて暫し假住居した時代は建築に深く注意をせなんだが世が進んで礎をすえ土臺を築くとなれば...
南方熊楠 「人柱の話」
...鳥のような人間のような奇態な声で歌を唄っているのを十人が一時に聞いた...
夢野久作 「白髪小僧」
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