...リップが長い胡麻塩ひげを生やし、錆びついた鳥打ち銃をもち、奇態な服装で、大ぜいの女子供をうしろに従えてあらわれると、すぐに政治家気取りの酒場の論客たちの目をひいた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...これが世間一般の人々からはよほど奇態(きたい)に見える...
丘浅次郎 「誤解せられたる生物学」
...結構どころか、奇態であった...
太宰治 「乞食学生」
...この古ぼけた奇態な...
太宰治 「女生徒」
...此の奇態な道化船の進路を見送ります...
谷崎潤一郎 「幇間」
...何かしら奇態な代物にすぎないのである...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...その話題は奇態なものであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...奇態なくらいに子供が好きになったのだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「東京新繁昌記」に試みられた奇態な文体と同様な...
永井荷風 「虫干」
...故に此奇態萬状、殆んど捕捉す可からざるの大觀に接して、如何ぞ肉躍らざるを得んや...
長塚節 「草津行」
...奇態なことにあの馬は生れながら後足が三寸ばかり短いのでとても役に立たねえのです...
長塚節 「才丸行き」
...そんだがお内儀(かみ)さん奇態(きたえ)に汚(よご)しあんせんかんね」勘次(かんじ)は最後(さいご)の一語(ご)に力(ちから)を入(い)れていつた...
長塚節 「土」
...ひととおり背後をふりかえってからせんこくの奇態な殺人事件を...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...龕灯(がんどう)いらずに物もさがせば細かい仕事もするという奇態な眼を持っているので...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...不意にシャーという奇態な音がしはじめたので...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...何といふ奇態なことだ? それは祭司の家の野菜畑にある鳩舎ぢやないか! 片つ方にも...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...奇態な星に導かれてその遺体を見出してより...
南方熊楠 「十二支考」
...ピンカートンの水陸旅行全集七卷六二三頁)ベーリング・グールドの「奇態な遺風」に蒙昧の人間が數本の抗に皮を張つた小屋をそここゝ持ち歩いて暫し假住居した時代は建築に深く注意をせなんだが世が進んで礎をすえ土臺を築くとなれば...
南方熊楠 「人柱の話」
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