...まったく奇態なことには...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...奇態に火傷をしない...
高見順 「いやな感じ」
...結構どころか、奇態であった...
太宰治 「乞食学生」
...その甲斐(かい)もなく三十年連続の落選という何の取りどころも無き奇態の人物に御座候えども...
太宰治 「花吹雪」
...奇態に体が顫えるのが自分でも分りました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...餘所(よそ)ながら此の奇態(きたい)な顔を隙見(すきみ)させて貰(もら)っては快感に浸っていたので...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...その話題は奇態なものであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...実に奇態なことが起こったのである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...神が本当に存在するというのが不思議でも奇態でもなくって...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...かてて加えて、奇態な、まるで思いもかけぬいろいろの欲望が目ざめて、彼を苦しめるのであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...奇態な弁護人だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかも僕の元来の綽名(あだな)は「奇態な空想家」ではなかったか...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...綺麗な仕事を眺めてゐるうちに奇態な有頂天を覚えて...
牧野信一 「パンアテナイア祭の夢」
...「奇態な壺ですな...
松永延造 「職工と微笑」
...奇態なことが認められる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...奇態に記憶のよい男で...
南方熊楠 「十二支考」
...かかる有徳の人の後にこんな奇態な皇后が出来...
南方熊楠 「十二支考」
...ピンカートンの水陸旅行全集七卷六二三頁)ベーリング・グールドの「奇態な遺風」に蒙昧の人間が數本の抗に皮を張つた小屋をそここゝ持ち歩いて暫し假住居した時代は建築に深く注意をせなんだが世が進んで礎をすえ土臺を築くとなれば...
南方熊楠 「人柱の話」
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