...しかし何という奇怪なことだろう...
海野十三 「火葬国風景」
...ふたりが天窓まで這っていってなかを覗くと、ほの暗い電灯のなかに、珍奇(ちんき)な仏像(ぶつぞう)や、奇怪な大時計や、古めかしい鎧(よろい)など、さまざまな骨董品が、ところせまきまでにならんでいた...
海野十三 「少年探偵長」
...こんな奇怪なことがくりかえされるので...
海野十三 「四次元漂流」
...又しても三千子の行方不明と例の奇怪な一寸法師の持っていた生々しい片腕とが...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...賊の部下に相違ないゴリラ男の奇怪なる行動ばかりだ...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...がらにも無い奇怪な事をはじめたのか...
太宰治 「津軽」
...のどの奥で奇怪なうなりをたてています...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...かの信約なるものは実に近世文明の一大事業にしてもしこれを前世期の人に告げば渠輩(きょはい)はかくのごとき奇怪なる機関は『アラビヤン・ナイト』の小説にこそあらんと冷笑すべし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...頭のうちで自ら処置したところのものは奇怪なことであり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...伸び縮む奇なる眼鏡」とを持った奇怪な妖術師である...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...こうした思想の投影や無意識裡に我々の心を掻き乱す多くの奇怪な現象を生み出す感情の伝染に対しては極めて抵抗力が弱かった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...監獄署の処置余りといえば奇怪なるに...
福田英子 「妾の半生涯」
...自分のごく幼いころのおぼろげな幻影――記憶力そのものがまだ生れないころの奇怪な...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...この世にも奇怪な光景から魔呵なる恍惚の浴霊に浸ると...
牧野信一 「酒盗人」
...見たまひし如く奇怪なる振舞(ふるまい)するゆゑ...
森鴎外 「うたかたの記」
...目の前に奇怪な姿が現れるようになり...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...二人がかりで奇怪な「影」の創造に没頭してしまったのだ...
蘭郁二郎 「魔像」
...この奇怪な殺人事件の起ったのも知らぬ気に...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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