...奇峭な熟語はありません...
...最も奇峭雄偉を極むる大箱崎に出づるなり...
大町桂月 「金華山」
...それがやや群俗を抜いて奇峭(きしょう)である点に特色があります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...しかし私には少し奇峭に過ぎないでもない...
種田山頭火 「行乞記」
...何んな奇峭な光景があつたにしても...
田山録弥 「あちこちの渓谷」
...北欧の風雪が培(つち)かつた奇峭(きせう)...
田山録弥 「文壇一夕話」
...氏の表現は奇峭であり...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...実にかくの如く突兀・奇峭にして...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...いよいよ出でていよいよ奇峭極まりなく――...
牧野信一 「月評」
...天井と幟の合ひ間から大腕を揮つて虚空をきつてゐる仁王の肩から上が奇峭となつて眺められた...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...奇峭な翼を伸べて行く...
牧野信一 「花束一つ」
...生憎このあたりは奇峭な岩ばかりの渚で...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...とにかく彼も一種の奇峭(きしょう)な性格である...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...その氷山のごとき奇峭な体格...
横光利一 「冬彦抄」
...ここ瓦罐寺(がかんじ)と呼ぶ奇峭(きしょう)怪峰(かいほう)の荒れ寺に...
吉川英治 「新・水滸伝」
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