...私はその奇妙な恰好が可笑しくなって思わず吹きだしてしまった...
海野十三 「獏鸚」
...』彼は奇妙な慷慨家(こうがいか)肌の男で...
谷譲次 「踊る地平線」
...そしてその中に私は奇妙な金の十字架を見つけたのです...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...ただ奇妙な事実としては...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「曲れる者」
...一層奇妙なものが多かつた...
原民喜 「小さな村」
...この娘さんにとっては奇妙な立場でした」「小娘には不可能な身分だ」メリヘイブン閣下が吐き捨てた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...奇妙な物体を取り出すと...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...奇妙な感傷家だつた...
牧野信一 「熱い風」
...Fの来訪以来奇妙な白さを醸した...
牧野信一 「或る五月の朝の話」
...あんな奇妙な貧血症なんて起すのかしら?」「まさか――...
牧野信一 「村のストア派」
...いつも、寝呆け眼で薄ぼんやりとしてゐる、成程あれは神経衰弱症に違ひない――と雪江は気の毒に思つてゐた滝尾、今眺めると恰で別人のやうに生々として、奇妙な、おそらく芝居じみた陶酔の風情にひよろ/\として、さうかと思と急に悩まし気に顔を歪めて、「おゝ会ひたかつた――夜になるのが待ち切れずに、そつと忍んで来てしまつた...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...奇妙なことである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...トニオ・クレエゲルの奇妙な逗留(とうりゅう)であった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...何のためにコンナ奇妙なイタズラをするのかと思い迷った...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...奇妙な生れつきだと思っていたら...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...その風変わりな構造は奇妙な洞窟口の近くに最も豊富に見られたのだが...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...じっと見まもっていると、奇妙な、幻想的な恍惚に引き入れられて行くほど神秘めいた深さを持っている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...とにかく私は先生の死について奇妙な現象を見た...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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