...いかなる奇功(きこう)を立(たて)たるやはかりがたし...
饗庭篁村 「隅田の春」
...あえてその奇功(きこう)を収(おさ)めたる以上は...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...しかる後二人計略合期(ごうご)して泰助をして奇功を奏せしめたる...
泉鏡花 「活人形」
...古人初めて陳(の)ぶるに臨まば奇功多からざらんを欲す...
田口卯吉 「将来の日本」
...これが奇功を奏して一時はさすがの大英帝国をして食糧飢饉を嘆ぜしめ...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...親分の計略が奇功を奏したのは自分たちの手柄も同じであるといって...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは何たる奇功も建てずただこの貴婦が特に狆好きだった印しばかりだ...
南方熊楠 「十二支考」
...この滅多打ちは意外な奇功を奏した...
吉川英治 「剣難女難」
...「大物を捕ったぞ」ここに彼を待って奇功を獲たのは...
吉川英治 「三国志」
...必ず後に奇功を奏しましょう」「誰をやればよいか」「万一...
吉川英治 「三国志」
...「奇功ハ功ニ数(カゾ)ヘズ...
吉川英治 「私本太平記」
...奇功をそうした大館勢は...
吉川英治 「私本太平記」
...朝討ちの奇功をあげないうちに...
吉川英治 「私本太平記」
...むらむらと奇功(きこう)に駆られたまま...
吉川英治 「新書太閤記」
...何の奇功もないことを覚(さと)ったらしく...
吉川英治 「新書太閤記」
...よくその「隙」を衝(つ)いて中入りの奇功を奏(そう)したものといえる...
吉川英治 「新書太閤記」
...鎌倉の威力あっての奇功と思わず...
吉川英治 「源頼朝」
...奇功に逸(はや)って...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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