...奇しい運命の下に活躍した紅子(べにこ)だった...
海野十三 「空襲葬送曲」
...実になんという奇しき対面であろう...
海野十三 「三人の双生児」
...ここにその言を奇しと思ほして...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...「然らば吾(あれ)も奇しと思へば...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...奇しくもまたひにくなことである...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...それのみならず紹介していただいて一ヶ年の後夏目先生が死なれたという事がまた奇しく思われます...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...これらの事件の奇しき一致は果して単なる偶然でありましょうか? それとも天主の妙なる摂理でありましょうか?日本の戦力に止めを刺すべき最後の原子爆弾は元来他の某都市に予定されてあったのが...
永井隆 「長崎の鐘」
...わずかに生き残った人々が奇しき因縁を互いに感じ...
永井隆 「長崎の鐘」
......
中島敦 「和歌でない歌」
...奇しくも、私の銭形平次と同じである...
野村胡堂 「胡堂百話」
...奇しくもそれに耳傾けてゐる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...万象(ものみな)が奇しくも...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...巡り会うとは、奇しき縁...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...その時惡魔がヴアイオリンを手にとつていとも巧に彈奏し出したのは到底彼の企て及ばざりし奇しき一曲...
堀辰雄 「鳥料理」
...そんな物語にでも出て来そうな奇しい邂逅(かいこう)には泣かされない者はいないらしかった...
堀辰雄 「ほととぎす」
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山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
...奇しき力を身に兼ねて...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...奇しき前身や縁故をつぶさに知ったけれど...
吉川英治 「茶漬三略」
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