...奇しくも何等かの發見があるとしたならば...
伊良子清白 「孔雀船」
...これほど世の中に奇しき見世物があるであろうか...
海野十三 「宇宙女囚第一号」
...実になんという奇しき対面であろう...
海野十三 「三人の双生児」
...奇しくもまたひにくなことである...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...私は奇しきよろこびを感じつつ...
太宰治 「断崖の錯覚」
...これらの事件の奇しき一致は果して単なる偶然でありましょうか? それとも天主の妙なる摂理でありましょうか?日本の戦力に止めを刺すべき最後の原子爆弾は元来他の某都市に予定されてあったのが...
永井隆 「長崎の鐘」
...あやに奇しも...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...奇しくも、私の銭形平次と同じである...
野村胡堂 「胡堂百話」
...ドニェープルは奇しくも美はしい...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...そんな物語にでも出て来そうな奇しい邂逅(かいこう)には泣かされない者はいないらしかった...
堀辰雄 「ほととぎす」
...三方は奇しき木の林に包まれ...
正岡子規 「花枕」
...乾坤を照し尽す無量光埴の星さえ輝き初め我踏む土は尊や白埴木ぐれに潜む物の隈なく黄朽ち葉を装いなすは夜光の玉か神のみすまるか奇しき光りよ...
宮本百合子 「秋の夜」
...12040奇しき香(か)をいと多く滴(したた)らせし瓶(へい)に頼りて願ひまつる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...奇しくも老(ろうたん)荘周のそれと完全に一致している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...奇しき力を身に兼ねて...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...――夜光の短刀の奇しき話に気をとられている間は...
吉川英治 「江戸三国志」
...恐らく奇しき今の境遇は...
吉川英治 「剣難女難」
...いわゆる奇しき関係までつい知ってしまったのであった...
吉川英治 「茶漬三略」
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