...――かなり複雑な陰影を帯びた好奇心だの非難だのあるいはまた同情だのを見透(みす)かされないためもあれば...
芥川龍之介 「春」
...したがって議論も奇抜(きばつ)ではない...
伊藤左千夫 「廃める」
...一段と奇怪さを増した...
海野十三 「鬼仏洞事件」
...このT市にああいう奇怪な存在があることは公知なのに...
海野十三 「深夜の市長」
...この一女性の奇異な経験が...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...奇(く)しくもあざなはれたるわが運命(うんめい)かな...
高山樗牛 「清見寺の鐘聲」
...セイレネスやサチュロイを極めて怪奇な形で描かうと努力する場合でさへ...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...終日ぬぐい去られなかったばかりか――かなり奇妙な印象をとどめたのだった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...彼は彼ら仲間特有のそして意志とともにまた本能から由来する一種の好奇心をもって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...奇妙な眼つきでわたしを見つめるのでした...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...或時は宝珠が現われるといったような奇瑞...
中里介山 「法然行伝」
...この珍奇な小動物の思ひがけない出現と共に...
中島敦 「かめれおん日記」
...つまり彼等の立場の奇妙さによって...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...奇妙な肉塊を一つずつ英仏海峡の荒波のなかへ落しこんだ...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...なんとも解(げ)しかねる奇妙なことが起き...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...男女に通有な変化と新奇とを追う傾向に従ったまでだと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ン・ドンゲンの「鳩」と「海」との二幀(てい)が奇抜な装飾画として興味を惹く...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...彼らには滝は珍であり山は奇たるにとどまる...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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