...まだ花盛りの夾竹桃(きょうちくとう)は...
芥川龍之介 「影」
...月は夾鐘に踵(あた)り三...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...まんなかの夾竹桃をゆずっていただくことにして...
太宰治 「めくら草紙」
...(禹徳淳へ笑って)三夾河まで行った方がよかったかな...
林不忘 「安重根」
...駅長 これからどちらへ?禹徳淳 明朝三夾河...
林不忘 「安重根」
...米 一升二合朝月暈をきてゐる今日は逢へる朝風へ蝉の子見えなくなつた朝月にしたしく水車ならべてふむ・水が米つく青葉ふかくもアンテナ夾竹桃赤く女はみごもつてゐた合歓の花おもひでが夢のやうに・柳があつて柳屋といふ涼しい風汗はしたゝる鉄鉢をさゝげ見まはせば山苺の三つ四つはあり・鉄鉢の暑さをいたゞく・蜩よ...
種田山頭火 「行乞記」
...・かどは食べものやで酒もある夾竹桃・夜風ふけて笑ふ声を持つてくる悼 緑石二句波のうねりを影がおよぐよ夜蝉がぢいと暗い空追加数句・日ざかりのながれで洗ふは旅のふんどし・いろ/\の事が考へられる螢とぶ・なんといつてもわたしはあなたが好きな螢(ホウタル)七月廿二日昼も暑く夜も暑かつた...
種田山頭火 「行乞記」
...氷や菜葉や郵便や・氷屋ができて夾竹桃の赤や白や・落ちてきて米つく音の水がながれる・近道のいちはやく山萩の花・水は岩からお盆のそうめん冷やしてある行乞雑感(一)八月十一日晴...
種田山頭火 「行乞記」
...室の窓から夾竹桃の梢越しに...
豊島与志雄 「反抗」
...さるすべりも夾竹桃もカンナもよどんだ血のように動かない...
永井隆 「長崎の鐘」
...叔父と自分との間に夾まつて居る從弟はもう横になつて仕舞つた...
長塚節 「利根川の一夜」
...夾雜組織スルコト一層高キニ在リ...
西周 「學問ハ淵源ヲ深クスルニ在ルノ論」
......
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...河伯その璧を欲し二蛟をして船を夾ましむ...
南方熊楠 「十二支考」
...箸(はし)で夾(はさ)み...
南方熊楠 「十二支考」
......
八木重吉 「秋の瞳」
...あの珍竹垣(ちんちくかべ)から夾竹桃の覗いとる門構えじゃ...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...夾雑物のとり除かれた眼にいつもより深く真紀子が映るように感じた...
横光利一 「旅愁」
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