...」チャーリーはばか/\しい失錯をやつたと思つたので...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...―――それがこの失錯を取り返す一番良い方法であることは知れているけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それにしてもこの妹は果して今日の失錯を「失錯」と感じているのであろうか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あの晩のような失錯(しっさく)をしてしまったくやしさ...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...中にもステパンは自分の失錯の事を思つて...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...それが大失錯で、夫の要求は次第に大きくなるばかりでございます...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...その咄嗟(とつさ)の失錯(しつさく)をどういふ風にして繕つたか――ロチスター氏の動靜(どうせい)が...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その血なまぐさい失錯(しつさく)を悔いはしないだらう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...何か不作法(ぶさはふ)や失錯をして惡く目立ちはしないかと散々氣遣つてゐるのだつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そして此事実はわたくしをして自家の失錯を承認せしむるに余あるものである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...あれがあなたの失錯の第一歩でございましたわ...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「辻馬車」
...思い掛けぬ失錯を教えられて恐懼(きょうく)に堪えぬ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...折に触れては道中にて人々の失錯(しっさく)ありしことどもを告げて打ち笑いたまいき...
森鴎外 「舞姫」
...折に觸れては道中にて人々の失錯ありしことどもを告げて打笑ひ玉ひき...
森鴎外 「舞姫」
...世界の出来たのは失錯(しつさく)である...
森鴎外 「妄想」
...一人一人の人は一箇一箇の失錯で...
森鴎外 「妄想」
...個人の不滅を欲するのは失錯を無窮にしようとするのである...
森鴎外 「妄想」
...或る失錯で王子の寵を失ったギル・カンネスという家臣が...
和辻哲郎 「鎖国」
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