...いくらかでも自分の失錯を償う意味から...
谷崎潤一郎 「細雪」
...尚更(なおさら)今日の電話の失錯は残念で残念で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あの晩のような失錯(しっさく)をしてしまったくやしさ...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...非常に不従順な暗い数々の失錯や不始末をやつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...また前のような失錯(まちがい)のないうちに田舎へでも行って体を固めた方がいいぞえ...
徳田秋声 「黴」
...」「怖(こは)がつてゐますよ――あなたの自愛心が失錯(しつさく)を恐れてゐます...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その咄嗟(とつさ)の失錯(しつさく)をどういふ風にして繕つたか――ロチスター氏の動靜(どうせい)が...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その血なまぐさい失錯(しつさく)を悔いはしないだらう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...何か不作法(ぶさはふ)や失錯をして惡く目立ちはしないかと散々氣遣つてゐるのだつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そして此事実はわたくしをして自家の失錯を承認せしむるに余あるものである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...あれがあなたの失錯の第一歩でございましたわ...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「辻馬車」
...思い掛けぬ失錯を教えられて恐懼(きょうく)に堪えぬ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...折に触れては道中にて人々の失錯ありしことどもを告げて打笑ひ玉ひき...
森鴎外 「舞姫」
...折に触れては道中にて人々の失錯(しっさく)ありしことどもを告げて打ち笑いたまいき...
森鴎外 「舞姫」
...折に觸れては道中にて人々の失錯ありしことどもを告げて打笑ひ玉ひき...
森鴎外 「舞姫」
...一人一人の人は一箇一箇の失錯で...
森鴎外 「妄想」
...個人の不滅を欲するのは失錯を無窮にしようとするのである...
森鴎外 「妄想」
...或る失錯で王子の寵を失ったギル・カンネスという家臣が...
和辻哲郎 「鎖国」
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