...そのあとを見送った番兵同志の話――「鼻息のあらい野郎じゃないか」「うん、失敬千万な奴だ...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...失敬千万な興味などを持つような...
太宰治 「女類」
...「お前さんたち、買いかぶっているよ、イヤに近藤勇を買いかぶっておいでなさる」こう言って、自惚(うぬぼれ)の強い赤ら面(がお)をかがやかせて、のこのこと近づいて来るものですから、こいつ一応の挨拶もなく、突然に横合から人の談論にケチをつけ出す、無作法千万な奴だ、失敬千万な奴だ、と三人の壮士は甚(はなは)だ不興の体(てい)でしたけれども、見れば相当老人でもあり、のぼせ者でもあるらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...てんから亭主の云う方がもっともだなんて失敬千万な事を云うな」「うん...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...失敬千万な」おれと山嵐は二人の帰路を要撃(ようげき)しなければならない...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...こっちの随意たるべき鳴く事さえ含まってるように考えるのは失敬千万だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...失敬千万な」「僕に怒ったって仕方がない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...失敬千万ナ...
正岡子規 「墓」
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