...伯爵の身がらは失われるであろうことが...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...面白さ楽しさのほとんど大半が失われると言っていい...
高見順 「如何なる星の下に」
...二つのものの独自の属性は失われる...
寺田寅彦 「耳と目」
...歴史の車輪を逆転する立場に於ては之に反して性格が失われる...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...前の場合に於ては或るAなる性質に還元されることによってBなる性格が失われる憂いはなかった...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...自然の本質と呼ぶ動機すら見失われるであろう...
戸坂潤 「性格としての空間」
...現実の意識が失われる時間の一つであり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...古い自分のしょうばいが失われるからとて...
新美南吉 「おじいさんのランプ」
...劇的な展開もゆとりもふくらみも余情も失われる...
野村胡堂 「楽聖物語」
...もう知覚が失われるのを感じた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...実に蔵書家の大敵でこの微虫のためにどれ程貴重な資料が失われるか料り知るべからずと言うものだ...
牧野富太郎 「植物記」
...そこでは仮説の純粋さが失われるためである...
三木清 「人生論ノート」
...M子の彼の良い性質は此度の生活状態の変化にも失われる様な事は有るまいとは思う...
宮本百合子 「M子」
...石庭の輪郭と緊張が失われるように思える...
室生犀星 「日本の庭」
...「渋さ」の美は単純が失われる処には決してない...
柳宗悦 「工藝の道」
...新鮮さが失われることもないようであった...
山本周五郎 「さぶ」
...またその享楽の失われる悲哀に対しても鋭い感受性を持ったのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...この緊張が失われると失われないとは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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