...ある一定量のエネルギー(たとえば仕事としての)が消失すると同時に必ず同一量がある他の形で(たとえば熱として)現われるということが実証されてからこそはじめて...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...パビナールが相当量紛失するという事件が起きた...
梅崎春生 「狂い凧」
...一時に消失するのを覚える...
海野十三 「地球要塞」
...女中部屋で頻々と物が紛失する...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...よそ目の花も失するなり...
太宰治 「もの思う葦」
...かくて学生はそれに特有な知能技術を喪失する...
戸坂潤 「技術の哲学」
...礼を失する外に多分あまり意味がないだろうが...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...話の正鵠を失することがあるかも知れないが...
豊島与志雄 「好意」
...しかし隠語という語をそういう風に解釈するのは余り広義に失するものであって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いささか礼を失するかもしれぬが...
永井隆 「この子を残して」
...事実、幕末明治はあれだけの劃時代の時でありながら、その全体を代表する人物を求める日になると、茫然自失する...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼女は持っているのでありましょう? 殴打後私が立ち去ってから妻の屍体が紛失する迄の...
西尾正 「陳情書」
...門鑑を紛失するということは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ややもすればその脚を失するの恐れあるべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...情に偏し義に失するものとなして聴かなかった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...敬意を失する所以(ゆえん)で御座いますから...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...併(しか)しおれは礼を失すると思つて彼等の職業を問ひ返すことをしなかつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...『もしそれが過度に失する時には...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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