...ガンジーの例はやや当を失する嫌いなきにあらざるも...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...私は友人に礼を失することなど忘れてしまつて...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...礼を失するやうな言葉も中にはあつたと思ふが...
田山録弥 「三月の創作」
...自殺してその機宜(きぎ)を失するの責(せめ)を幕府に謝せしめたりき...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...謹愼の二字實に孔明の人物を悉くせりと夫れ社稷の名臣は多く謹愼の人なり謹愼の人に非ずむば決して天下の大事を託す可からず顧ふに近衞公を知らざるものは其言動の往々矯激に失するあるを以て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...謹慎の二字実に孔明の人物を悉くせりと夫れ社稷の名臣は多く謹慎の人なり謹慎の人に非ずむば決して天下の大事を託す可からず顧ふに近衛公を知らざるものは其言動の往々矯激に失するあるを以て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...いささか礼を失するかもしれぬが...
永井隆 「この子を残して」
...公平を失するということほど政治上いけないことはありませんね...
中里介山 「大菩薩峠」
...礼を失するかの如く誤解されるかもしれない...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...その主要成員がその残余と比例を失するという...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...逆にそういう感覚を喪失することの致命性が分るのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そして青い川波に眼をおとして茫然自失するような状態をつづけて行った...
室生犀星 「津の国人」
...選択は当を失するのみならず...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...文学はその科学のごとき有力なる特質を紛失する...
横光利一 「新感覚派とコンミニズム文学」
...『もしそれが過度に失する時には...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...問題はその生産費以上に出ずるその価格超過が減少し消失するか否か...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...僅かに言及するだけで茫然自失するような渦巻く時の奔流の中における彼自身の立場を...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...跡形もなく消失することを喜んだのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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