...存在の理由を喪失するものでなければならぬ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...女中部屋で頻々と物が紛失する...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...『吠』の神話の如きは、宗教の動機を明かに其中に認識せしむるも、一般普通の場合に於ては、信仰の最後の動機、久しからずして、国民の意識の圏外に、消失するが故に、詩的想像独り盛に、神話の形成に与ることあり...
高木敏雄 「比較神話学」
...先生は荘重に失するほど荘重なり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...かくて学生はそれに特有な知能技術を喪失する...
戸坂潤 「技術の哲学」
...自分の唯一の性格である所の知能を喪失するのである...
戸坂潤 「技術の哲学」
...公平を失するということほど政治上いけないことはありませんね...
中里介山 「大菩薩峠」
...公平を失するということほど政治上いけないことはありませんね……今度の騒ぎも...
中里介山 「大菩薩峠」
...礼を失するかの如く誤解されるかもしれない...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...ちと比例を失するような大きな例になるかも知れませんが...
夏目漱石 「創作家の態度」
...私はふとあの写真が紛失するのではないかと不安になった...
原民喜 「忘れがたみ」
...いつか死滅し消失するであろう...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...他の階級の読者に対して全的に魅力を喪失するものでない...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...ややもすればその脚を失するの恐れあるべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...――そいつあ礼を失するだろうからな...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...或は時々手拭が紛失するので気をつけて居ると...
柳田國男 「どら猫観察記」
...選択は当を失するのみならず...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...造船材料を焼失するという憂目を見た上に...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
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