...顛倒すると共に「觀る」ことは消失する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...存在の理由を喪失するものでなければならぬ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...常規を失するやうな言動が皆虚偽のやうに見えたらしい...
伊藤左千夫 「『悲しき玩具』を読む」
...ほとんど全村焼失するに至った...
井上円了 「おばけの正体」
...あとかたもなく消失するというズバ抜けた着想にまで成長させている...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...安全をも失することに候わん...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...寧(むし)ろその当を失するの言なるなからんや...
津田左右吉 「史論の流行」
...家偶(たまた)ま火を失す...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...こんなのは却て礼を失するものだ...
豊島与志雄 「ふざけた読書」
...詳略當を失すと云つてゐるが...
内藤湖南 「支那目録學」
...それが消失すべきであるのに...
直木三十五 「南国太平記」
...ちと比例を失するような大きな例になるかも知れませんが...
夏目漱石 「創作家の態度」
...そのお時計が紛失すれば...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――そいつあ礼を失するだろうからな...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...コリイ種の仔犬を紛失す...
堀辰雄 「手紙」
...たちまち四老の所在を失す...
正岡子規 「俳人蕪村」
...開墾によって個人も国民も共に損失することとなる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...之に近づけば則ち失す」と言うのがある...
武者金吉 「地震なまず」
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