...僕は夢中になって追いかける間(あいだ)に何度もその姿を見失おうとしました...
芥川龍之介 「河童」
...私はからだの重心を失い...
太宰治 「佳日」
...失敗作が百あって...
太宰治 「天狗」
...へまな失敗ばかり演ずるお方も少い...
太宰治 「不審庵」
...失礼だがこの辺で...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...千手丸の素振や表情から失われて行った...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...その週間のうちに犯した過失や罪を皆の前で高い声で懺悔(ざんげ)する...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...橋際に至って全くその所在を失ってしまう...
永井荷風 「放水路」
...勿論そういう岩洞は遠くから見ただけで失礼して...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...ありがたいんだか失敬なんだか分らない...
夏目漱石 「倫敦消息」
...ズウズウ弁をもてあそぶタレントは日本人の三分の二を笑わせるとともに三分の一のファンを失っていることに気がつかないのだろうか...
野村胡堂 「胡堂百話」
...嫂の失踪はこんどが初めてではなく...
原民喜 「壊滅の序曲」
...*119卒倒術――自意識はその極限において自失する...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...明日のインド丸の荷役に失敗したら...
火野葦平 「花と龍」
...「失礼ですが、どなた様でございましたかしら?」と、肥つた新来の客は言葉をつづけた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...本官の過失じゃないことを証言してくれ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...大原独(ひと)り茫然(ぼうぜん)として座敷にありしが半襟の失敗にて心安からず...
村井弦斎 「食道楽」
...これは遺失物中でも別室にある遺骨壺や柱時計と共に珍物とすべきである...
森於菟 「放心教授」
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