...實は稍々心の平靜を失して居た傾がある...
石川啄木 「雲は天才である」
...失くなつたつてもと/\此の人のぢやないんです...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...おのれが妻と子との失せつる事なりけり...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...………兎に角今夜は失礼した方がええのんやないやろか」「そんなことない筈(はず)やねんけど...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ただレニンの仕事はどこまでが成効であるか失敗であるか...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...自分は此の日目的の獲物はなかつたけれど天然の變化に對する興味を以て失望することはなかつた...
長塚節 「教師」
...その失敗の原因をその場でつきとめて...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...「どうも失敬です」と主人は恐縮の体(てい)で向き直る...
夏目漱石 「虞美人草」
...氣を失つた白衣の夫人のやうに...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「旗手クリストフ・リルケ抄」
...昼間はお客さまに失礼でそんな色の変わったものを着ては出られない...
正岡容 「初看板」
...どうも飛んだ失礼を致しました」男は坂口を振向いて...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...三つの企画が完全に失敗した...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...失敬な事を言うつもりは無い……じゃ...
三好十郎 「好日」
...金吾も失笑)喜助 つまり...
三好十郎 「樹氷」
...私は行くえを失った方の形見にそば近く置いて慰めにながめている少年です...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...少し奇抜に失するかも知らぬが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...できたらもう一回死んでやりたいほど失望したのである...
山川方夫 「ジャンの新盆」
...人を失う国は亡びましょう...
吉川英治 「三国志」
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