...体力に失ったほどには脳力に失っていない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...きっと甘にがい希望を裏切られて失望するにちがいありません」それに対するエセックスの返事こそ...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...それで得意を失わずに済むものではなく...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...やがて前夜の大失態に就いて語り...
太宰治 「善蔵を思う」
...失望し切って蒲団(ふとん)をかぶって寝てしもうた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...私が申すのもなんですが、つまりそれほどナヂェージダ・フェドセーヴナを尊敬しているんですから……」「いやどうも、これは失禮、別にそんなつもりはなかったんですよ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...地上から消え失(う)せた物語めいた巨人の化石を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今まで得々と弁じ立てていた当の老人は、顔色を失い、意味も無く子路の前に頭を下げてから人垣(ひとがき)の背後に身を隠(かく)した...
中島敦 「弟子」
...余の意識を失った...
夏目漱石 「思い出す事など」
...動く能力を失いました...
夏目漱石 「こころ」
...直ぐ見失つてしまひましたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...時機を失してしまったのです」といって...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...過失島(かしつとう)も吹っ飛ぶ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...おところをお伺ひしないでゐたものでしたから失禮いたしましたわ...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...寄らないのも失礼ですからねえ...
山本周五郎 「雨あがる」
...「人知れず失恋していたのだ」位のことはおしまいに言うかも知れぬ...
夢野久作 「線路」
...何か失意にぶつかると...
吉川英治 「折々の記」
...その為に私は失恋(ふら)れたんです...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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