...いもがおで左利きの、太物の許生員は、とうとう相棒の趙先達に声をかけた...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...太物の行商を始めてから二十年にもなるが...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...ささやかな呉服太物の包みを背負って近村を行商して歩いていた四十先きの女房の姿である...
犬田卯 「一老人」
...)然し樺太物に不良品が出れば...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...かなりの薬局や太物屋...
徳田秋声 「縮図」
...若い番頭を一人つれて太物(ふともの)の旅商いに歩き...
中里介山 「大菩薩峠」
...呉服(ごふく)太物(ふともの)問屋の商賣にも身が入らず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...商賣物の呉服太物(ふともの)と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...横山町の呉服太物問屋...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...太物(ふともの)問屋のお嫁御(よめご)になって...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...しかも呉服太物業・魚問屋・酒屋を経営していた...
服部之総 「加波山」
...呉服太物問屋上庄(かみしょう)の内儀として...
林不忘 「あの顔」
...太物(ふともの)の行商人であった...
林芙美子 「新版 放浪記」
...名の聞えた太物問屋の次男坊で...
正宗白鳥 「玉の輿」
...」「太物問屋だから衣服の目利はいゝにちがひない...
正宗白鳥 「玉の輿」
...木綿といっても多くは太物(ふともの)であり...
柳田国男 「木綿以前の事」
...十二になる弟は日本橋石(こく)町の太物商(ふとものしょう)へ奉公に遣ったが...
山本周五郎 「追いついた夢」
...日本橋石町の太物(ふともの)問屋の娘で...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
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